カテゴリ:日記
4月になって、チューリヒはサンサンと太陽が照りつけ、まるで初夏のような陽気です。私は日焼け止めをばっちり塗って出向いたつもりでしたが、、スイスの太陽に負け、すっかり日焼け女になっています。くりくりも帽子をかぶってはいますが、すっかり夏娘です。この祭りに出向いたおかげでまたまた夏女になっています。
さて、ゼクセロイテン(Sechselauten)は 4月第3月曜日にチューリヒで行われるお祭りです。 職人組合(ツンフト)がパレードしたことに由来するのですが、春になって、日照時間が長くなり労働時間が終了する時間が5時から6時に伸びたこと(労働者たちの労働時間が長くなる)を雇用主たちが喜んで行ったお祭りと言われています。ということは、当時は労働時間は延びても賃金は多くならなかったと言うことなんでしょうね。 内容は前日の日曜日に子どものパレード、日曜日にツンフトのパレードと山場の大きな雪だるま(Boogg)を燃やすという行事があります。大きな雪だるまは「冬」の象徴で、それを燃やして爆破させると待ち望んでいた「春」がくる、という意味づけがあるようです。が、今年はすでに春を通り越し、初夏のような天候です。 さて、山場の日曜日。われわれ家族は雪だるまが燃やされる(爆破する)のを間近で見るために、雪だるまが設置されている正面に3時間前からスタンバイ。雪だるまが設置されている場所はベルビューの広場です。そこはパレードの終点でもあるので、ずっとパレードを見ながら過ごしておりました。 こちらのパレードでは、山車やパレード参加者からお菓子、花、おもちゃなどが配られる(投げられる)のですが、このパレードもそうで、キャンディや花が飛び交いました。また、このパレードの特色として、肉屋職人たちのパレードではソーセージが、パン屋職人たちからはパンが、魚屋職人たちからは魚が投げられ、ワイン職人たちからはワインが配られました。 いよいよ18時。雪だるまの下のワラに点火されました。 このお祭り、この雪だるまの首が点火から何分後に吹っ飛んだかで、今年の豊作を占うという重大な使命あるので、点火されると観客(!?)から「うぉ~」という雄叫びの声が響き渡り、辺りは異様な熱気を帯びます。 で、今年は12分後にみごとに吹き飛び、今年は豊作であるということになりました。 この祭りを見学中、くりくりは終始、 「なんで雪だるまさんは燃やされちゃうの? かわいそうだよね!」 と言っておりました。母としてはなんと答えていいものか分りませんで、答えを濁していたのですが、翌日友人にその旨を話すと「あれは、雪だるまの形をした花火ということにしよう」」という何とも良いアイデアがあったので、それを受け、私もくりくりにそのように伝えることにしました。 それにしても、この頃のくりくり、 「なんで、イエス・キリストは(十字架に貼り付けられ)血がでているの?」とか質問します。難題です。 点火後の雪だるま、煙と炎が包み込む寸前。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月07日 04時57分06秒
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