テーマ:介護のお仕事。(582)
カテゴリ:ぐうたら日記
夜勤明けである。
いつになくキた、膝までキた。 前にいた厄介な人が去り、ホッとしたのも束の間。 新たに、もっと厄介な人が入り、前から居る人のレベルも落ちてきて、オイラが入った頃より、かなり危険で大変な状態になっているのに、職員も減って、日勤は笑えない状況になったが、夜勤はもっと笑えない今日この頃。 状態の悪い入居者100名に対し、職員4名ってのは、どう考えても納得がゆかない。 せめて、もう1人いたら、朝、少しは楽なのに。 「楽」と言うのは、入居者さんに我慢させなくていいって意味。 トイレ行きたい人、何人いると思いますか? 順番に連れてくけど、少なからず我慢させてる。 朝、起きたらすぐトイレに行きたいって、当たり前だよね。 オイラだって、そうだもん。 それが、年寄りだと、行くにも時間がかかる。 起こして車椅子に乗せて、連れてって、 トイレに座っても、なかなかオシッコが出ない人がほとんど。 オシッコ出るまで、5分かかるなんて、ザラ。 排便なら、もっと時間かかって、トイレを占有されちゃう。 見守りしてないと危なくて、座らせておけない人が何人もいる。 コールボタンなんか押せない人達だから。 「終わったら、ココ押して下さい^^」 って言うと、すぐ、押すんだよ。 信じられないだろうが、「終わったら」が即、頭から消え去る。 だから、トイレは常に満杯。 2人しかいない貴重な職員は、ここに1人取られるから、 残った1名は、気合いを入れて、起こしを続ける。 1人でパジャマから服に着替えられない人もいて、そこも手がかかる。 起き抜けは、危険度が増す。 だいたい5時になると、コールとセンサーの嵐が吹き荒れる。 2人しかいないのに、そんな対応できない。 悪いが、危険度の高い人を優先させて貰う。 起こしに入るにゃ、まだ早い時もある。 早くから車椅子に乗せたら、体力無くて、ごはんまで持たない。 起きるって騒いだのに、また、寝るって騒ぐのは必至。 朝に、そんなん聞いてる余裕ない。 悪いが、訴えは却下する。 職員2名で、60名を食堂まで誘導する。 起床6時、朝食7時半(早出しは7時)だが、間に合わない時もある。 朝イチに、ろう便こいてたり、世界地図描いてたり、まさかの転落してたりするからだ。 と言うのも、早い時は、4時くらいから騒がしくなる。 4時は、オムツ交換の始まる時間。 起こしてと言うが、起こしたら見てないといけない人ばかり。 とてもじゃないが、オムツ交換しながら、見守りなんか出来ない。 宥めながら、再度、寝かす。 覚醒して動いて、危険な人は、床に敷いたマットの上に下ろす。 自分の状態も分からず、動いて転落する可能性があるからだ。 介助で車椅子に乗る人が、歩けるわけないのだが、それすら自覚が無い。 認知症、人の言う事は、まるで聞かない。 「はい、わかりました」 の、2秒後に、また動き出す。 今、言われた事は分かる、でも、すぐ忘れる。 100%危険な人は、畳対応と言って、畳の上にベットのマットを敷いて寝かせている。 施設に行って、うちのじーちゃん、ばーちゃんが、畳の上に寝ていたら、かなり危険でどうしようもないと言う事だ。 明け方は、一番手薄で危険な時間である。 オムツ開いてる最中は、どうしようもない。 開きっぱなしで駆けつけても、既に遅しの場合が多い。 項垂れて、オムツに戻ったら、こっちも悲惨、なんて事はよくある事だ。 起こしも起こしで、2人介助のタオル移乗指定が多くなった。 利用者1人1人、状態が違うから、移乗方法から誘導方法まで細かく違う。 細かくと言うのは、車椅子の背もたれの角度から、挟む枕の高さ、位置、片麻痺なら腕を吊らなければならないし、当然の事ながら、本人が楽な姿勢かも見なくてはならない。 1人で動けない安全な人から起こして(寝たきり、ヨイヨイ、動かない) その間、動く輩を順番にトイレ誘導しつつ、残りを起こす。 直前起こし以外をステーション前に集めたら、自操出来る人は、行って貰って、 後は、輸送しまくるのが朝の鉄則。 ここでも、オシッコ訴えが...。 あんた、今入ってきただろ! と思っても、50m動く内に忘れてしまう。 食堂前のトイレに、入りたがるのを窘めつつ食席に座らせる。 どうしてもと騒いで叫んで暴れまくって、連れて行っても、トイレに座る前におしゃべりが始まり、座るのにも時間がかかり、極めつけ、オシッコ出ない。 そりゃそうだ、今してきたから。 きーっ!!!! となる。 必要以上に、腹が立つ。 うっかり、暴言を吐いてしまいそうになる。 すみません、利用者様に優しく接する事が出来なくなりました。 辞めさせていただきます。 という言葉を、何度、飲み込んだ事か。 ウチの入所者のほとんどが、どこも引き取り手が無く、仕方なくウチで引き受けてる人。 何か起こっても、入院拒否される人も結構な割合で居る。 この間なんか、脳梗塞起こしてるかもしれないのに、拒否されまくったもんね。 ナースが必死で電話しまくって、やっと引き受けて貰えた。 認知症の老人は、問診出来ないし、言う事きかないし、果ては暴れるから、引き受けてくれる病院探すのが大変なのよ。 正直、この状態で思い余って、殺してしまう人の気持ち、すごくよく分かる。 認知症が1人でも、家に居たら大変どころの騒ぎじゃない。 普通の人なら、1日、保たないと思う。 近頃、夜勤明けは、車の運転も危ういほどの疲れが来る。 フロアの違う夜勤同士、愚痴り合ってから帰る。 昨日はこうだった、ああだった。 たぶん、すごく優しい人達。 思いやりあって、ちゃんと人の気持ち分かって、言わなくていい事は言わない。 それでも、やりきれなくて、同僚にしか言えない愚痴溢す。 で、笑って帰る。 夜勤の時、異様に食べちゃうのも、馬鹿言って笑っちゃうのも、無意識にストレス発散してるんだと思う。 何もかもが嫌になって、風呂入って寝る。 夢も見ない。 翌日も寝る。 気力が涌かない。 どうやったら、やる気になるだろうと考えつつ、また寝倒す。 そうして、部屋は一向に片付かない。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月15日 22時17分01秒
[ぐうたら日記] カテゴリの最新記事
|
|