テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:Degustation
ブルゴーニュの畑にはヴィラージュ、1級にかかわらずそれぞれ名前がついている(Lieu-Dit)ことはワイン通なら誰でも知っている。が、その畑名の由来まではあまり気にしないのではないかと思う。 シャルム、ペリエール、ジュヌブリエール、グットドールなどは直感的に想像できるし、フォラティエールはフォルテから来ていることも何となく解る。バタールやビアンヴァニュもモンラシェに較べて何となく品が無いということから来ていると言われればその通りだと思う。 さて、このピュセル(Pucelles)の由来はどうであろうか?諸説ある中で区画を意味するPercellesの古語が訛ったという説が有力である。が、私は以下の別説に惹かれる。Puceはもともと蚤、そこから派生して(どうやってかは疑問だが)処女の隠語となった(ジャンヌ・ダルクを意味する場合もある)。昔はこの畑は使われておらず、修道僧が開墾するときに処女地という意味で名をつけたとのことである。(更にブルゴーニュ公がジャンヌ・ダルクと引き換えにこの畑を貰ったという別説もあるが、これは作り話であろう)Paul Pernot氏は「この畑とシュヴァリエとの間にバタールが出来たんだよね」と笑っていたがシュヴァリエならドモアゼルを選ぶであろう。 閑話休題。ピュセルと言えばルフレーヴを思い出すがこのドメーヌも秀逸である。残念ながらBallot-Millot同様90年代当初にParkerに叩かれ、昨今のワイン通にはそれ程知られていない。03はちょっと酸が低く、トロピカルフルーツも出てワインにちょっと締まりが足りない感はあるが、ミネラルも適度にあり、フォラティエールのようにアグレッシヴなところもなく、非常に品が良い。フィルターをかけているためかワインに伸びがないのが惜しまれるがきちんと造られたワインである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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フォトアルバムの羊飼いのおじさんを超えましたね!そうそう先日、やっぺさん、kurivouさんいらっしゃって嬉しかったです!彼らは紳士ですね!誰か三と違って(^v^)なんちゃって♪
(2005/11/25 12:41:34 AM)
やっぺさん、Kurivouさんも加わってマリー猫ちゃんさんのブログ、いっそう賑やかになることでしょう。彼らは紳士ですよ。ほんと、私などの粗忽者とは出来が違いますね(笑)。
(2005/11/25 12:56:42 AM)
ペルノと言えばバタール、ビアンニュが有名ですが、ピュセルも秀逸ですよね。前から好きで数回飲んでますが、98年以降しか飲んだことありません。セラーに4、5本あるので寝かせてからが楽しみなドメーヌです。
ラベルもいいですよね。 (2005/11/25 01:18:27 PM)
Kurivouさん、こんにちは。
Pernot、ビアンバニュの80年代がまだ数本あるのでご一緒したいですね。そうそう殆どドルーアンとジャドに売るので余りありませんが、彼のクロドラガレンヌも美味しいですよ。 (2005/11/25 01:37:38 PM)
Qさん、こんばんは。
私は00年頃に空けた97年のLes Folatieresしか経験がありません。 その後は殆ど白を買わない・飲まない時期が続いたもので...。 (2005/11/25 10:41:19 PM)
フォラティエールも良いワインだと思います。しんたろうさんは白はあまりお好きではないのでしょうか?
フォラティエールの畑の写真追加しておきますね。 (2005/11/25 10:59:44 PM)
Qさん こんにちは。
嫌いではないです。何となく疎遠になってしまっただけで(笑。 クロドラガレンヌは某所で売ってました。 店主の言葉を信じれば、日本では初入荷らしいです。 (私も初めて売っているのを見ました) 9千円弱という販売価格なので、白ワインにそれ程重点を置かない私としては、ちょっと高いな~という印象です。 (2005/11/26 11:52:43 AM)
その値段ならJadotやDrouhinを買った方が良いかもしれませんね。結局のところ同じ作り手ですから・・・
(2005/11/26 08:10:35 PM)
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