テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:Degustation
英語でname dropping という言葉が有る。「重要な人と知り合いで有る事をひけらかし自分が重要で有る事を匂わす」事だ。勿論良い意味ではない。更にname dropping businessというとあまり中身がない商品を売りつける商売法として否定的な意味になる。 翻って昨今のブルゴーニュではこのname dropping businessが盛んであるように思える。端的には「超有名ドメーヌで修行した」というフレーズだ。確かに超有名ドメーヌで修行した中でも個性を持った素晴らしいワインが作られるところもある。例えばDujacだ(エチケットのデザインまで同じだ)。最初の数年はまあつかみとしてこういうname dropping は重要だが、優れた作り手だとすぐにそういう商売から卒業していく。 問題は何年もこのname droppingを続けているドメーヌでここもその一つ。某DRCで栽培醸造をやっていたという売り出しが何年も続いている。果たしてワインは全く平板で普通。薄いが薄うまではない。口の中で急速にばらけていく。クリマ的に少し薄くなるのは仕方がないが前の所有者Pernin Rossinは薄いなりにも果実の芯があって隣のCros Parantouxに繋がる要素を少し感じることができた。このままだとDRCで修行したのにこれか、と全くの逆効果であるように思う。 ジャイエの弟子、セロスの弟子とかも有ったな。まあ、こういうname droppingしている作り手には近寄らない方が良いと思う(個人の意見です)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こん○○は、Qさん
既存のブランドや権威(?)に乗っかるビジネスは本当に多くて嫌になります。 Qさんが書かれているように逆効果になってくれるのが健全だと思いますが、現状では不健全な場合が多いように感じてしまいます。 日本の外食産業もそんな風に感じられることが多々あり、もうほぼ外食をしなくなりました。 (2023/04/09 05:15:10 PM)
エントリーありがとうございます。楽しませてもらいました。
この作り手のVRレイニョ、レアもので苦労して入手した割りにおいしくなくて、超ガッカリだった思い出があります。他の畑はおいしいかどうか分かりませんが、何事も経験ですね。 で、良い作り手のワインはどこかで価格が急騰することが多かったです。ビゾーとか。 (2023/04/30 08:14:03 PM)
みりんさんへ
バタバタしていてコメント遅れてすいません。まあ、結局のところ人の褌で商売しようと言うのがもう間違ったアプローチなのだと思います。まあ、それ以外に褒めようがないと言うのも事実でしょうが。 外食もどうなんでしょう。個人的には予約が取れない商法とかえぐいと思いますが。 (2023/05/03 03:22:55 PM)
うまいーちさんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。 レニョ、私も何本か有りますが確かにあまり美味しくないですよね。売り元のRossin-Perninの方が良かったように思いました。 Bizot、個人的にはそれほど美味しいと思ったことなく全部売却しました。後Arnoux Lachaut、Roch、Nicholas Faureなども絶賛断捨離中です。まあ自分の舌がずれているのかもしれませんが、この手のワインはもう要らないかと。 (2023/05/03 03:26:13 PM) |
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