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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:カンパーニャ
あけましておめでとうございます。もう、1月2日の深夜2時を回って「あけまして」も無いだろうと思いますが...本年も、よろしくお願いいたします。
毎年、飲む場所、人、料理、全てが、ワイン向きじゃなくなる、お正月のCOMESTAIは、今年も、お酒とビール中心です。で、本日は、つきあい無しの、休養日という事で、開けてます、ワイン。 カンパーニァのIGT、生産者はファットリア・ラ・リヴォルタ。 ある種の濃厚さ(質量)を保ちながら、それは強さや重さを体現するわけで無く、酒質はあくまでもエレガントであり、クリアでクリーンな葡萄の育ちの良さを感じるにもかかわらず、その濃さ故か、飲み応えがあり、思わず、口いっぱいに頬張りたくなるアリアニコを飲んで以来、大好きなカンティナです。ちなみに、その「アリアニコ」はリゼルヴァの方じゃなく、普通の、アリアニコ・デル・タブルーノ。リゼルヴァの方は、ちょっと、重すぎます。「あの重さでいい」なら、「ああいう重い造りでいい」なら、他にも美味しいアリアニコはたくさんあります。 誤解を恐れずに言えば、この「ピエディロッソ2005」を飲み下した瞬間に思い出したのは「テッラ・ディ・ラヴォーロ」の事でした。 あれだけ高い評価(値段も高い)をされるイタリアワインの多くは、濃厚で、すごい凝縮感! というスタイルが圧倒的であると思われますから、「テッラ・ディ・ラヴォーロ」にも、それを期待したワインファンは「なんじゃこりゃ~」としばし「松田優作状態」に陥ったであろうと思います。詳しい方なら「おい、だってこれってコタレッラだろ~、え!」とも言い捨てたはずです。 ちなみに「テッラ・ディ・ラヴォーロ」とこのワインの共通点は「ピエディロッソ」という品種だけです。あの怪物とは比較できません。でも「あ~、これがピエディロッソか~、うんうん」と頷ける、葡萄の健やかさを感じます。名も知らぬ「キァンティ」を飲んで、どこかに「レ・ペルゴレ・トルテ」を感じた時のような、心温まる瞬間に、似ています。 大好きなワインですが、ヴィッラ・マティルデの「ヴィニャ・カマラート」を飲んでも、「テッラ・ディ・ラヴォーロ」を思い出す事はありません。詳しい方なら「おいおい、両方とも、エノロゴは、コタレッラだろ~、しかも、セパージュも同じじゃないか~」と言うかもしれません。でも、この二つは「違うワイン」です。交わる事の無い平行線上にある、二つの、めちゃめちゃ美味しいイタリアワインです。 でも、このピエディロッソは「テッラ・ディ・ラヴォーロ」と交わる線上に位置しています。そして、同じく、このカンティナの、上記のアリアニコもしかり。3本の共通点は、厚化粧で饒舌なワインを期待した、スケベじじいいの期待を、見事に裏切る...という事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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