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TIFF 学生応援団Officialblog

インタビュー Vo.4

TIFF学生応援団が、映画祭とそこで上映される映画の魅力を学生目線で伝えるために映画祭スタッフなどにインタビューする特別企画。
第4弾ではアジアの様々な地域から集められた新作のお披露目や、 新旧のアジア映画を知る特集など、バラエティー豊富なプログラムで映画祭を盛り上げるアジアの風部門のプログラミング・ディレクターを務める石坂健治さんに、今年のアジアの風部門について伺ってきました。





対談:水島崇志(TIFF学生応援団) × 石坂健治(アジアの風 プログラミング・ディレクター)

石坂さん取材

―アジアの風部門のプログラミング・ディレクターとして、普段どんな仕事をされているんでしょうか?

石坂健治 アジアの風 プログラミング・ディレクター(以下:石坂PD):アジアの風部門は、部門の名前は何度か変わりましたが、歴史は長いんです。映画祭は1985年から始まったんですが、その頃からあったんです。一番仕事が集中するのは、映画祭の最中ですけど、年間を通じて常にアジア映画を探しまわるのが主な仕事です。今はネットとかでも(映画は)探せますが、私は自分の足でアジアの映画祭などをまわったり、現地の映画館で作品を見るようにしています。そして、6月になると応募作品が続々と集まるので、その作品のチェックをします。応募作品については、1日で5~6本映画を見るのは当たり前ですかね。自分が「面白い!」と感じる作品を他の人が見ても「面白い」と感じるかどうか、常に気にしながら見ています。なので、基本は情報収集、調査出張、応募作品のチェックの3つをやってます。

―今年の「アジアの風」のテーマは?

石坂PD:ずばり、世界的に注目される才能の発掘、それと、現地のお客さんに受け入れられている作品などを、その熱気も含め映画祭で紹介することですかね。地域によっても映画の作り方や盛んな、ジャンルが違うんですよ。アジアの地域は国境を越えると、国の文化自体も違っているので、そういった多様な文化を紹介できればなと思ってます。
この部門はイメージとしては、「居酒屋」を目指してるんです。たくさんあるつまみのメニューの中から、自分の好きなものを注文する。つまり、いくつも国やジャンルがある中で、見る人が好き作品を選んで楽しんでもらえたらと思ってます。

石坂さん取材

―今年の特集について

石坂PD:今年で5年目なんですが、私は特集に関しては国・人・歴史の3つを軸に組み立てています。杉野希妃さんの特集については、彼女は女優業だけでなくプロデューサー業も行う新しいタイプの映画人です。さらには、韓国の留学経験もあり、日・英・韓と言葉もばっちり。だから今は、韓国・マレーシアをはじめアジアで引っ張りだこの女優さんなんです。今後日本国内でも、絶対ブレイクすると思うので早めに要チェックですよ(笑)。

―今年のアジアの風部門でオススメの作品は?

石坂PD:いま現地で大ヒットしているのは、台湾映画(『あの頃、君を追いかけた』、『運命の死化粧師』)です。『あの頃、君を追いかけた』は本当に学生さんにオススメ。今の皆さん(学生)と同じ世代の人たちが主人公の淡い青春ラブストーリーですからね。この作品に関しては、ヒロイン役のミシェル・チェンさんが本当にかわいい。彼女を見た瞬間、「この作品に決めた!」って思っちゃうぐらいかわいい(笑)。『運命の死化粧師』は『おくりびと』のような話なのに、途中から怖いサスペンスものになっていく。これも、女優のソニア・スイさんがきれい(笑)。日本人で言うと井上真央さんかな。この2本は、台湾でものすごくヒットしている作品です。
それから『TATSUMI』とか『飼育』も興味深いですよ。この2本は、日本人が原作を書いていて、それをアジアの監督が撮るという新しい形式なんです。最近で言うと、『ノルウェイの森』とかもそうですよね。『TATSUMI』に関してはカンヌまで行っているので凱旋上映です。要は漫画を含めた日本文学が、アジアをはじめ世界中でものすごく影響力を持っているんだということを知ってほしいですね。

石坂さん取材

―どうしたらもっと学生がアジア映画を見るようになると思いますか?

石坂PD:少し考え方を変えてみたらいいのかもしれない。テレビとかCMで流れてる作品を見て、見たいと思うのもいいけど、たまには冒険してみるのも面白いんじゃないかな?「未知との遭遇」ですね(笑)。まだ誰も見ていない作品を見て、新たな発見をするのって面白いじゃないですか。ガイドブックなしの旅の出会いの面白さってあるでしょう。もっとそういったことをしてみるのが、いいんじゃないかな。他の分野に比べて映画は間口がすごく広いので、関心のある国とかを見つけて、そこから入ってみるのもいいんじゃないですかね。

―これから映画業界を目指す若者へ

石坂PD:評価が定まったものの周りにいても、新しい展開がない。だから、自分で映画をリサーチしたり、映画の売買についても同じで、未知なる世界を探し求めるという根本の態度が大切だと思います。アドバイスは「青年よ、荒野をめざせ!」に尽きます。

石坂さん取材





今回、東京国際映画祭をきっかけにアジア映画に興味を持つようになりました。どうしても、僕も含め今の若い世代の人は有名な作品や、好きな俳優さんが出演している作品を見る傾向にあります。なので、対談でも石坂さんが話されていた様に、全く見たことのないような国の作品を見て、新たな発見をしてみようと思います。皆さんもこの映画祭をきっかけに新たな世界へ踏み出してみませんか?


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