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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:サッカー
■BSで名波浩引退試合を見る。エコパにこれだけ観客を集めるにはここ最近の代表選でも無理なのではないかと思うくらいの大入り。ま、でもこれだけのメンツが集まるのだから生で見たい人は多いよな。
■名波は前半は98年型代表チーム、後半は全盛期ジュビロチームでプレイ。もちろん背番号は前半が10で後半は7。旧代表(もう今から12年前か)の2トップはカズとゴン。城、岡野も呼ばれていたけど、このチームに入れないという選手選択からしてこの試合をメイクした人のセンスを感じる。実はカズは本戦には出ていないのだけど、あのチームの2トップと言ったらこのふたりなんだよな。 ■個人的にはヒデ、名波、山口のトライアングルに眼福。12年のブランクを感じさせない3人のパス交換に彼らのこの試合にかけた意気込みを感じた。誰しもそのプレイスタイルが変わらないのが見ていて嬉しかったな。 ■本当に誰が黒幕かわからないけど、このイベントのシナリオを描いた人物の力量はすごい。集まった選手たちの顔ぶれ、そしてそれを見事に配置したチーム分け。名波ゆかりの芸能人たち(矢部・ワッキー・土田・桜井)の人選、それに応えた彼らの芸達者ぶり。 ■中でも後半ジュビロに加わったミスチル桜井の動きにちょっとびっくり。サッカー経験は浅いと聞くが、動きの質が素人には見えなかった。それも最後まで顎をあげずに丁寧に出されるパスに反応しようと動き回る姿に名波に対する並々ならぬ友情(引退試合を台無しにしてはならないという)みたいなものを感じた。 ■ま、いくらシナリオが上手に書けていても、ゲームなんだからそんなに巧くはいかないものだが、FKありーの、PKありーの、最後の最後には決勝点となる左足ボレーで締め、という展開に大満足。これほど完成度が高い引退試合は滅多に見れないのではないか。もしも今後これを上回るとしたら、カズのそれの時くらいかな。 ■どんな態勢でも左足にこだわる名波にオールドファンとしては西ドイツのオべラートがダブる。右サイドを切り裂いても左足のアウトでセンタリングをする選手は滅多にいない。わたしの名波のインパクトはMVPをとった2000年のアジアカップでの左足。俊輔のコーナーに合わせたミドルレンジからのボレーの切れ味は最高だった。 ■懐かしい顔ぶれの中で名波よりも年長のカズ、ゴン、藤田の頑張りが目を引いた。特に藤田のプレイの変わらなさは絶品だった。ゾノもヒデも城も、そして名波もまだまだやれる。トークがいくら上手になっても、ピッチで見せるプレイの雄弁さにかなわない。 PS ■高校選手権決勝、山梨学院の攻撃的サッカーにうなる。寡黙な労将に職人の顔を見る。中田英寿もまた韮崎出身だった。山梨、青森山田のそれぞれのキャプテンのゲームメーカー的資質に目を見張る。そういえばふたりとも背負った番号は7番だった。こんなところにも名波の足跡は引き継がれている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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