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テーマ:大河ドラマ『龍馬伝』(491)
カテゴリ:龍馬伝
■狙われた龍馬。1人目の刺客は新選組の近藤勇。お龍目当てにひとりで寺田屋に通う近藤という設定も奇抜と言えば奇抜なのだが、彼女を守るため、さしで近藤に対して行った龍馬も龍馬だ。彼女にしてみれば、これでまた彼に対するときめき度がさらに上昇したことは確か。
■6年前の大河では桂、近藤、龍馬は江戸にいた時からのまぶだちみたいに描かれていたわけだが、史実としては近藤と龍馬はこの時点でも面識すらなかったということでいいのかな。主役でなくなった近藤や彼の仲間には人を緊張させる殺伐とした雰囲気が滲み出ている。原田泰造は篤姫の大久保役よりもこちらの方が俄然良い。 ■2人目の刺客は、なんと江戸から出てきた千葉重太郎。妹が不憫というよりも彼自身が龍馬に対し、妙な恋心を捨て切れていないという見え方もした。「坂本君、坂本君じゃないか」渡辺いっけいだからこそ漂う哀愁みたいなものを感じる。近藤撃退時の凛々しさも含めてこのエピソードは巧いと思う。 ■歴史が動く大きな場面の間に入るこういうヒューマンなやりとりのひとつひとつの方が後で振り返った時、そのドラマの印象として強く残る。実際その時代を生きていた人たちも死に際で思い出すのは節目節目でのそういう色んな人たちとのやりとりなんじゃないかと思う。 ■オリジナルの原作本を読んでいないのでよくわからないが、この大河では龍馬暗殺の張本人は誰という立場で描くのだろう。この時点では見廻り組も登場してこないし、それをほのめかす材料もほとんど与えられていない。ここにもやはり独自の解釈が表れるのだろうか。このままでは彼に殺意を抱くのは広末や貫地谷といった女性ばかりにも見えてしまうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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