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カテゴリ:真田丸
■1年間を3分割するならば、今年の大河も三分の一が終わり、月が替わったこの回からまた新たな展開を見せることとなるとふんでいる。物語的には徳川家康の上洛と彼の豊臣秀吉への恭順が今回の重大事であったのだが、これまで封印されていたように見えたコメディ色が一気に解放された感も作者の想定通りなのではないか。
■全部持って行ったとまでは言わないが、家康の正室役の清水ミチコに大笑い。このキャスティグにどんな出演交渉があったか知らないが、大河史に残るインパクト大きい印象的な顔芸であったことは間違いない。政略結婚恐るべし。 ■本人は何にも知らないと言い張っていたが出雲阿国に関しては10年前に菊川怜と一緒に堺雅人はあの踊りを目の当たりにしていたわけで、役柄が変われば記憶も消えてしまうということか。記憶がないと言えば、あの藤の髪飾りを付けていた木村佳乃はどんな事情であの一座に入り込んでいたのか。でもきっと他人の空似なら「再会」なんていうサブタイトルは付けない。(いや、ひょっとしたら秀吉母と清水ミチコのことを指しているのか。) ■実は私も事前に下見などして本番の緊張に備える小心者だが、秀吉と家康が会見の前日にあのようなリハーサルを行っていたのではないかと想像するのは自由だ。実際にあったとされるふたりの会見だって実はグダグダで何が起こっているのか誰にもわからないものだった可能性だってあるのだから、ああやって用意周到にセリフ合わせまでしなければ、史実にならないという逆説だってあり得るということだ。 ■ドラマの見せ方として家康と秀吉の会見と同等の力で木村佳乃の再登場の謎とか長澤まさみの胸キュンなどが描かれていて、それらがこの先どう進んでいくのかという興味を抱かせる筆の運びが巧み。そして決めの一言として非情な男、石田三成に「お前はいったい何者なのだ」とつぶやかせる堺雅人の縦横無尽ぶりに拍手。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/05/01 11:33:25 PM
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