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カテゴリ:ひよっこ
■一日の中でありがとうって言われた回数が一番多かったのはいつだったろう。その数だけだったら今日のみね子に負けないくらい言われた日はあったと思うが、あんなにひとりひとりから心を込めてありがとうって言われたことはない。
■自分のしたことすることが誰かのためになっている。献身と書けば何か自分を犠牲にするという側面も匂うが、この娘はそれが当たり前の事だと思って自分のためにそれをやってその結果が他人のためにもなっている。 ■このまま彼女が奥茨城で家族と共に歩んでいくという物語を見たいか、それとも東京に戻ってすずふり亭ないしあかね荘周辺の人々との触れ合いを見たいかと問われれば、後者だ。 ■この作者ならばたとえ大きな事件が何も起こらなくても、昭和の農家の日常を絶妙の会話劇で残り1か月余り描き切ることもできると思うが、彼女を取り巻く魅力的な人物がより多く登場してくる可能性が高いのはやはり東京編ということになる。 ■ちなみに登場人物と言えば、佐藤仁美の最近のポジションはすっかりあの位置に定着した感があるが、20年ちょっと前のコギャル(映画)時代を知っている身としては多少複雑な思いだ。乙女寮のあの娘たちの20年後も見てみたい気がする。 ■次週のタイトルは「さて、問題です。」たしかに昭和のテレビ番組には今とは違った形のクイズ番組が多かったと思うが、そこには答を求める性急さよりもどんな事柄が問題になるかという牧歌的な雰囲気が漂っていた。ありふれた日常のありふれた出来事にどんな視点を向ければ愛おしいドラマが生まれるか。来週もまたこの作者の腕の見せ所である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/08/23 08:44:53 PM
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