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カテゴリ:ひよっこ
■そうか、あの歌詞は1番じゃなかったんだ。桑田佳祐のニューアルバム「がらくた」を聞き、昨夜の「SONGS」を見て、このドラマの主題歌の歌い出しが毎日流れるそれとはちょっと違っていることに気づいた。
■桑田を挟んで乙女寮の6人がコーラスで参加した「若い広場」を見ながら、時子はやっぱり目立つ娘だなと思った。もしもツイッギーがあそこに立っても同じように見えたのだろうな。ツィッギーツィッギー、ピチカートファイブだ。 ■その昨夜の「SONGS」がひとつの区切りだったというわけではないのだろうが、今回から太田裕美の挿入歌が加わった。都会の絵の具に染まらないで帰ってと歌ったあの声に都会の絵の具が似合うようになってきた奥茨城の若者たちの姿が被さる。 ■増田明美がさかんに吹聴する新しい風、いつの間にか和久井映見の部屋のポスターは新世界(日本)プロレスのそれに代わっていたし、三男の歌う歌はタイガーズの「シーサイドバウンド」に、そして彼が働く米屋の娘のスカートの丈もあんなに。 ■そんな風俗の変化を細かく描写しながら、このドラマの中の新しい風は登場人物たちの意識の変化という形でも表れる。ヒデはいつの間にかはっきりものを言う若者になっていて、みね子もまた彼に背中を押されて自分の気持ちに正直であろうとする。 ■そんな彼女に突然楽屋にやってこられた川本世津子の狼狽はやはり昨夜6人の娘たちの訪問を受けた桑田佳祐並みだった。有村架純と菅野美穂のこのたった4,5分の会話劇の濃密だったこと。伝えたいことをまっすぐ言葉にするみね子に対して川本世津子は何回「えっ?」って聞き返しただろう。 ■女優は与えられたセリフなら感情込めてどんなことでも喋ることができる。でも突然現れたいまだ忘れられぬ男の娘とどんな話をすればいいのか。でもなぜだかここでの主導権はみね子にあった。父の近況報告から始まり、ミニスカート談義、高校時代の思い出話と進んでいく中でふたりの距離感がまるでスカートの丈の様にみるみる縮まっていく。今後ふたりの関係がこの物語にどんな影響を与えることになるのだろう。ヤスハルだったらここでボブ・ディランの「風に吹かれて」でも歌うことだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/08/26 06:29:19 PM
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