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June 22, 2005
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カテゴリ:読んだ本
今日は、貴志祐介の『黒い家』を紹介します。
ホラー小説です。

これは 1997年に第四回 日本ホラー小説大賞を受賞していますし、大竹しのぶ
主演で映画化もされていますから、聞いたことのある方も多いんじゃないでしょ
うか。
(ただし、映画は原作とは別物と思ったほうがよい、と見た人から聞きました)

この、「日本ホラー小説大賞」結構いい作品が出るんです。
その前の年のは「パラサイト・イヴ」でしたし、1999年には岩井志麻子が「ぼっ
けえ きょうてえ」で受賞しています。
第一回の佳作受賞作には、板東眞砂子も名を連ねています。


ホラーって、私は日本人が書いたのが一番怖いです。
なぜって、怖さって、土着的なものがあると思うから。

イギリスの処刑された王妃さまが、自分の切り落とされた首を抱いてさまよって
いる、なんて聞いても、哀れとは思うけれど、あんまり怖くない。

それに比べると、日本人の書いたホラーって、湿度があるというか、肌で感じる
恐ろしさがあるんです。


なんで怖いかっていう理由は、「分からない」からだと思います。
だから、ホラー小説って、何が怖いのかを、解き明かしていく推理小説だと私は
思ってます。

そして、よく出来た推理小説は、伏線も筋立てもちゃんとしているから、何度読
み返しても面白い。初めて読んだ時はストーリーを追うので精一杯で見落とした
あれやこれやが、そこここに散りばめられていて、宝探しのよう。

そして、この『黒い家』は、よく出来たホラーであり、よく出来た推理小説です。

舞台は現代日本の京都、主人公は生命保険会社の支払いの査定をしている若い男
性。作者は実際に生命保険会社勤務を経験しており、そのあたりの描写はリアリ
ティが感じられます。
また、京都の地理に詳しい人なら、より楽しめると思います。

とにかく怖くて、そして面白い。
お勧めの一冊です。

角川書店から出ています。





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Last updated  June 22, 2005 04:15:05 PM
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