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alex99@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 朱鷺子さん かなり 健康を回復 されたよ…
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 暑いけど 大丈夫? 生存確認にきました
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ♪テツままさんへ わあああ! ありがとう~…
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ひよこさんへ ありがとう~~~!!!!!…
朱鷺子6565@ Re:こんにちは~~っ(06/21) ありがとうございます!!
ひよこ@ Re:こんにちは~~っ(06/21) マイペースで過ごしましょう~
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) きゃあ〜 生存確認できた〜 人生いろい…
銀河 遼@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 頑張って…その上で天命を待つのと、頑張ら…
ばあチャル@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) おかえりなさい♪ 復帰のお気持ち嬉しいで…
tckyn3707@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 初めまして、alexさんのところで知りまし…
2007.12.02
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カテゴリ:幼かった頃
 戦時中は、田舎にはすでに、車というものが無かった。
家の前を荷車を曳く馬がぽっこぽっこぽっこと、ひずめの音をたてて
通り過ぎていくのだ。ある日荷馬車が、我が家の前に止まっていたとき
弟のひたいに、荷馬車の後ろが、がたんとぶつかった。
人々が家に、走り込んで「坊ちゃんが怪我をした===!! 」と叫ぶ。
母は押っ取り刀で、飛び出した。
額から血が噴き出して、黄色のセーターを真っ赤に染めていた弟を抱いて、
母は、脱兎のごとく医院に走った。
医者は額を麻酔なしで、縫った。
弟は、1.2才だったはず。しかし、全く泣かなかったので、
この子は強い男の子だと、ずっと近所の評判になった。

弟の手術の後、母はひょいと私を抱き上げて、
「この子は扁桃腺が腫れてますから診てください」と、医者に言った。
「はい、あ~~ん」
私は、口を開けなかった。

どんなに皆が、おさえつけて、口を開けさせようとしたか!
(私は死んでも口を開けるもんか)と思っていた。
ただただ怖かった。

大人達は、あきらめた。






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最終更新日  2007.12.02 14:15:57
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