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カテゴリ:高校時代
artクラブ
美術の先生は、東京芸大の彫刻科を出た優秀な先生。 私達じゃがいも軍団には、もったいない事でした。 先生は、芸大時代に描いた、素描(木炭デッサン)を アトリエの壁に飾っておられた。 それは、「闘志」という名前の石膏で、頭の斜め後ろ側から 描いてあった。 デッサンを描かせる時の先生の口癖は 「頭の後ろを描きなさい」だった。 私達は、面白くもない後ろの頭なんか、 絶対、描きたくなかったから、一度も描かなかった。 どんなきっかけがあったか忘れたが、 45才くらいになって、ある日、お炊事をしてた時、 突然自分の誤解に気が付いて、笑ってしまった。それは、 先生の口癖についての誤解だ。 紙という物は、縦横の2次元の平面だ。 だから、そこに、立体を描くのには、無理がある。 だから、その平面に立体をかくにあたり、 前の顔だけでなく、その後ろ側の頭部の存在が感じられる様に、 立体的に描けということだったんだ! 後ろむきの頭を描けとおっしゃったのではなかったのだ。 先生の<闘士>のデッサンが、たまたま頭の後ろ側から描かれていたので、 先生の言葉を、すっかり間違えて聞いてしまったのだ。(あほや~) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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