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カテゴリ:母
高校生の頃、人に頼まれて、ゴルフ場のバイトをちょっとした。 アルバイト料が、1万円そのまま手つかずにあった。 卒業するとき、 母に日頃の感謝を込めて、全部あげた。 数日後、母は真っ白なレースのブラウスを着て、 「ありがとう!これを買ったのよ!」とうれしそうに 私に告げ、くるりとターンして見せた。 わたしは、びっくりした。 私の高校時代の感覚は、まだまだ古く、 母親像というものは、 三益愛子さんの演じる母子物の映画に出てくるような、 自分がひもじくても食べず、子供にだけは食べさす母とか、 母が亡くなった後に引き出しの中から、あの時のお金が そっと娘の名前で貯金してあったとか、 そういう昔風の、古い女の図が、常識だった。 ほんとうに、ぶったまげた。 母は、現代的な、新しい女だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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