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カテゴリ:60代
ちょっと離れた家に住んでいる中学生の女の子Aちゃん。
私がここに住み始めてから7年が経ったから、 小さな頃から見ている。 たまに道ばたで会うと、 私が、「こんにちは! 」と、 明るく元気に声をかける。 でも、一度も返事は返ってこない。目もあわせない。 0.1秒くらい目を見たこともあるが.…すっと目を伏せるのだ。 小ちゃい頃から、ずっとこうだ。 迫力のあるお婆さんを子供は恐れるのか、以前も電車の中で 小ちゃい男の子に「バア~」とやったら 顔を引きつらせて恐怖におののいていたので、 一緒にいた次女に、冷やかされるったらなかった。 Aちゃんの家庭は 母親が老人ホームで必死に働いて家計をやりくりしているのだが 父親は、たまにアルバイトをするくらいだそうだ。 この女の子のこころの闇の部分が気になる。 ただ、無口なだけなら良いのだが…心配である。 そんなことを思っていたら、今朝がた数分の浅い夢を見た。 夢 どこかの田舎のひなびた宿。 私は夜中に、うす暗~いトイレから出るところだった。 木製の古いドアを10センチほど、キィと開けたところに、 3年生くらいのAちゃんが幽霊の様に立っていて、 私をじっと睨んだ。 Aちゃんの暗い目がギラギラし、 体が硬直したように小さくけいれんを起こしている。そして、 ぅ~ぅ~ と、鈍く唸っている。 私はむちゅうで、Aちゃんを抱きしめた。 「だいじょうぶ!だいじょうぶよ!恐いものは出て行け!!」と 何故かわからないが私はそう叫んだ。 5秒ほどそうしていたら、Aちゃんの体の痙攣がふと、止まり。 体が柔らか~~くなった。 そして、私は、目が覚めた。 朝の6時。台所に立って、朝食の準備にかかろうかな~と ぼうっとしていると、 もっともっと早くから起きて仕事をしていた夫が 2階からトントントントンと降りてきて 私をやさしくハグし、背中をなでながら、 「おはよう」と、ささやいた。 え~~~~~~?こここここここんなこと 初めてじゃ~~~ん? や~さ~しぃい~~! 私はこうしてもらいたかったんだ~~~と 心でくりかえし思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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