覗いた向こうに見えるもの
「覗く」という行為はなんだかドキドキしますよね。いやらしい意味の「覗き」じゃなくてですよw意外なところが「覗く」ことが出来たり、覗いたところ意外なものが見えた記憶って不思議といつまでもその印象が心の中に沈んでいて時折浮かび上がる。「あの記憶ってほんとに現実のことだったのかな・・・」という具合に、「現実に違いない」と思える記憶はあるのに、それを疑ってしまうような、あやふやで怪しい印象が付き纏う。そんな「覗いた」体験・・・うっすらだけど、時々思い出す子供の頃の思い出を3つほど書き留めてみる。1つめは、小さい頃・・・幼稚園くらい?どっちの親のおばあちゃんか忘れたけれど、どっちかのおばあちゃんが持ってた数珠に一個少し大きめの珠があって、それは中に細工が施されていて小さいのに中を覗くことが出来るようになっていた。覗くと中に神々しい観音様の絵が見えるの。それもあまりちゃちぃ絵じゃなくて、あんな小さい数珠の中にこんな精巧で神々しい観音様が見えるなんてすごい!と感じたくらいの立派な出来栄え。もしかして珍しいものでは無いのかもしれないけれど、私は他の人の数珠でそんなの見たことなかったから、おお~!すごい!って思って感動した。宝物だ~って。その時はまたそのうち何度でも見せて貰えるかと思ってたのに、結局あのときしか見せてもらえなかったので、だんだんあとになるほど、あれって本当に見た記憶だよねぇ~?と記憶に自信なくなりそうに・・・。そういうお数珠ってあるんだよね?2つめは、これも、「本当にあったことだよね?夢じゃなかったよね?」と自信無くなってるけど、これは1回じゃなくて数回見たことあると思ってる記憶なんだ。街の地下街のとある場所の壁の穴なんだけど、なんにも穴の周りにここを覗くと面白いよみたいな案内とか何もなくて誰も気付きやしないような、壁の何にも無いところに穴がある。穴と言っても上の数珠みたいに、レンズが埋められて細工がされているもので、中を覗くと・・・何があったのか、今、・・・・思い出せないorzでも何か面白いものが見えたのは覚えてる。なんだかは覚えてないけど、つまらないものではない凝った何かが見えた記憶。あれ、どこだったか小さい頃はもう少し覚えてたんだけど、だんだん忘れてしまって今ではもうわからない。地下街のどこの店でもない辺りの白っぽい石でできたようなツルツルした壁に子供では覗けない位置にある直径1.5センチくらい穴。抱き上げてもらったかどうかして、覗いた。何か面白いものが見えた・・・。でも長い間見せてもらえたわけじゃなくて、ほんの短いちょっとの間だけ見せてもらった。今ではハッキリしないけど、気になる思い出です。あれは何だったのだろう・・・。ほんと気になる・・・。ときどき夢にまで見るほどだったので、それが益々、夢だったんじゃないかと自信なくなりそうになる原因だけど、夢ではない・・・はず。何かをみた。3つめは・・・・いちばんあやふやでハッキリしない記憶になってるけど、楽しかった隙間にちょっと怖い思いをしたような、記憶。それも子供のころ、幼稚園・・?いやそれより前じゃないかな・・忘れたけど、かなり小さい頃。父方の祖父母の家に正月だと思うけど遊びに行っていたときのこと。正月は親戚が集まって夜は少し宴会みたいな状態になるので、日常と違う特別なフワフワ感で、毎年来てる、同じ年の従妹(いとこは早生まれだからひとつ年下に近いけど)と、和室で遊んではしゃいでいたように思う。大人たちの話は退屈でつまらないから、二人で遊んでたんだろう。そんなときに見た記憶で、おぼろげな記憶でうまく書けないのだけど・・・あれはどういうときだったのか、宴会の最中だったのか、それとも前後だったのか、それとも宴会のあった日じゃない夜だったか・・とにかく夜の事です。祖父の家は、雨戸があって、毎日雨戸を開け閉めしていたのが、北海道人で雨戸なんて見たこと無い私にとっては、物珍しい思いで見ていた。そして・・・記憶が間違ってるかもしれないけれど、奥の静かだった和室の障子窓があって・・・従妹と笑いながらなにか遊びの流れで、その障子窓を少しだけ細く開けて覗いてみたんだと思う・・。穴が開いていたんだったかな・・・?ちょっと思い出せない。で、その向こうには雨戸が閉まっていたんだけど・・・一体どうなってたんだったかな・・雨戸が少し隙間開いてたのかもしれない。覗いた向こうには暗い夜の漆黒の闇があって。。。そのとき、何かを見たような・・・記憶。ちょっと怖い。そして何度か覗いたんだけど、どういう順番だったか思い出せないけど、そのうち一回は、「白猫」が目の前に見えた。それは間違ってないと思う割と自信ある記憶。あ、猫だ!と珍しいもん見た感じ。あとは雨戸で外が見えなかった記憶と、外の暗闇と何かが見えた記憶。従妹と一緒に笑いながら遊んでて、そんな怖そうなことが起こりそうな状態じゃなかったんだけど、何かちょっと不思議な経験をした記憶・・・。ちょっと怖かった気がする。だから忘れてしまうようにしてたと思う。ほんとあやふやすぎる話だね(笑)自分ではちょっと時々気になって思い出すんだけど、なんとも表現できないやwただ、「覗く」っていう行為は、ワクワクドキドキといった楽しさがある反面、その穴や隙間というものに、自分たったひとりだけで、目という重要且つ弱い器官を無防備に待ったなしでそこにあてるという、考えてみると、ちょっと勇気のいる、怖い行為なんじゃないかなって。もしかしたら、覗いた先には怖ろしいことが待ってるかもしれない。そしてそれは覗いてしまったら、ほぼ避けられない・・・目を閉じて覗けば別だけど、開けて覗くのは、場合によっては、大きな賭けかもしれません・・・・向こうに何が待ち構えているか知れません・・・。こちらが無防備な目を晒すのを、向こうは心待ちにしているかもしれません・・・な~んてなwwでも、ちょっとなにかしら怖いと思いませんか?