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カテゴリ:腰痛
![]() 膝を曲げて股関節を回転させる動きを診ると、ほとんどの人はスムースに回転せず、一定の箇所で引っかかるような、又はその箇所にくると痛みを感じる人が多いものです。 これは長年にわたって、股関節をかばうような歩き方や座り方をしてきたためで、患部だけでなく、腰やお尻の筋肉まで硬くなっている人が多いのが特徴です。 治療(手技療法)としては、腰から足への血流を良くするために背中、腰、お尻の奥のしこりの筋緊張をゆるめ、股関節の可動域を広げる操作をします。患部の根治療法ではありませんが、それだけでもかなり痛みも取れて足の動きはよくなります。 太ももの骨のねじれが強い人の中には、膝に原因がないのに膝に痛みを訴えることがあります。また、股関節はなんともないのに、膝や太もも周辺に関連痛として痛みがでるという場合もあります。 太ももの骨が大きくねじれている人は、階段の上り下り、正座から立ち上がる、ハイキングなどで長時間歩いたとき、ハイヒールを履いているときなど、股関節の周りに痛みがでるのが特徴です。 このような人は、大腿骨頭の受け皿にあたる寛骨臼(かんこつきゅう)が浅く、痛み止めで長年我慢していると、股関節の軟骨が傷み、「変形性股関節症」まですすみ、足の付け根の動きが硬くなり、靴下が履けない、足の爪が切れないなどの不便を感じるようになります。 股関節周辺の筋肉を鍛えるトレーニングをやっても痛みがとれない場合は、すでに「変形性股関節症」に進行していると考えられます。そんな場合はトレーニングを中止して整形外科など、股関節の専門医を受診することをお勧めします。 この太ももの骨のねじれは、遺伝的な要素のみならず、成長期の「座り方のクセ」=いわゆる"女の子座り"が習慣になっていると強くなるといわれます。幼少期から床に座る時は、"女の子座り"は避けて、できるだけ"あぐら"をするほうがまだいいといいます。 普段から腰筋、股関節まわりや膝関節周辺の筋力を鍛えておくことは、それぞれの関節を保護する役目もあるので、少しづつでもいいから毎日の習慣にしたいものです。
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最終更新日
September 21, 2016 05:49:51 PM
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