加瀬政のじょっぱ鍋
ちょっと遅い朝ごはんは、ペリカンのパンのトースト。ペリカンのパンは、最も日本人的な進化を遂げたその方向性では究極のパンだと思うが、早い時間に売り切れになってしまうのでなかなか手に入らないのが難点だ。ところが、このペリカンのパン、実はこの界隈の卸先から買う方が買い易かったりするのだ。例えば、肉屋さん(谷崎精肉店 台東区三筋2丁目3-3)や、大手でないコンビニ(ヒロマルチェーン スリーエイト 浅草橋3丁目店 台東区浅草橋3丁目27-13 03-3851-1558)等でも手に入り、ペリカンでは売り切れになってしまっている時間でも手に入る上、価格も同じ。今日、ペリカンのトーストが食べられるのもヒロマルチェーンで8時頃でも残っていたからだ。Lucyがなかなか昼寝をしないので、3時頃にはタクシーで高島屋に向かった。いつもの通り5階のおもちゃ売り場で一通り遊んで、途中、パスカルカフェでちょっと休憩。妻はチョコレートが苦手なので、我が家ではチョコレートを前面に押し出した店には入る機会が無かったのだが、Lucyが実はチョコ好きなことが判明して(このパスカルカフェで初めて食べさせた)、今やチョコレート派が多数派になり大手を振って利用できるようになった。Lucyと一緒に食べたチョコプリンは濃厚で美味しい。デパ地下では、Lucyのすっかりブームになっているあられを買った上で、タクシーで夕食に向かう。今日は、巣鴨の加瀬政(豊島区巣鴨3-14-16 03-3918-1286)に予約を入れていた。何年か前のdancyuで青森特集があって、その中で初めて知ったじゃっぱ鍋という鱈の白子のたっぷり入った鍋。それだけを食べに青森にしかも寒い季節に行くのもなあと思ってずっと過ごしていたのだが、たまたま買った雑誌DIMEの中に東京でじゃっぱ鍋の食べられる店として、この加瀬政が紹介されていたので、居ても立ってもいられず巣鴨まで行ってみた。予約の時に事前にオーダーしたのはもちろん鱈のじゃっぱ鍋のコース(5,780円)。店に着いてみると、温泉宿の宴会のように八寸(枝豆、練り物、鮭の燻製、鱈の焼き物、海老、ブロッコリーマヨネーズ、小さなホタテのトマトソース)と、鱈の昆布締めが置かれている。どれも冷たくて、もちろん粉わさび。八寸のほとんどは出来合いの物を買ってきたようなものだ。すっごく萎える。サービスはかなりひどい。日本語のたどたどしい中国人のお姉ちゃんなので、全く融通がきかない。例えば、八寸の中で唯一Lucyが気に入った枝豆をLucyがもっと欲しいというので、アラカルトで枝豆はないかと聞くと「ない」以上。Lucyは、もっぱら外食の時はペリエやサンペリグリーノのような炭酸水なので、メニューの中に炭酸水が無かったけれど、サワーなどはあったので、炭酸水を分けてもらえないかと聞くと、「できない」以上。全てそんな感じだ。サービスは、いまだかつて最悪の店だと思った。そして、待ちかねたじゃっぱ鍋。雑誌DIMEに載っていたじゃっぱ鍋の写真と比べるとちょっと貧相だが、白子はキラキラしているし美味しいそう。実際、鱈も白子もなかなか美味いのだが、私がいつも食べている鱈がマトモなのか、雑誌などに書かれているような「今まで食べてた鱈は何だったのか」などという感動はなく、まさに鱈の鍋だ。この鍋は想像したとおりなかなか美味いのだが、ポン酢の加減が強すぎて、そこが鍋の美味さを活かしきれていなくて残念に感じた。白子で白濁したスープで作る雑炊(自分で勝手に作る)は、雑炊作りの上手な私の手にかかったものなので、塩加減もよろしく、非常に美味い。サービスのお姉さんにダメモトでアイスクリームありませんかと聞くと「ない」以上。で、コースについているリンゴが二切れ出てきておしまい。料理に関して言うと、じゃっぱ鍋以外は食べる価値が無いので、単品でじゃっぱ鍋のみをオーダーすることをお薦めする。Lucyは、お鍋(特にしめじや豆腐、白子)を喜んで食べていたし、雑炊を食べてくれたのでそれはそれでよかったが。カードは使えず、現金オンリー。また来たいかと聞かれたら「結構」以上。そんな店だった。レストラン・飲食店blogランキングへ!料理・グルメブログランキングへ!