映像だけでなく本も 2
「この胸いっぱいの愛を」 梶尾真治 小学館文庫「あること」をきっかけに、過去に戻ってしまった登場人物たちそれぞれが、過去に思い残したことに対してのやり直しの行動とその後未来はどう変わっていったのか、という話。自分としては、「昔、ああやっていれば。」とか「あの時、この決断をしておけばよかった」とかあまり考えたくない、考えないようにしていたけれど、この話をよんで、つい考えてしまった。で、行き着いたのが、過去に戻るならいつでもいいってこと。いつに戻ろうが、同じ人と出会うように動くだろうから。ただ、出会ってからは、自分の過去よりもっと愛情を注ぐだろうな、間違いなく。もっといい言葉をかけて、自分ももっとやるべきことしたい。まっ、過去に戻るとも思わないけど。この話に関しては、うまくいってくれとずっと思いながら、読んだ。わくわく感があって楽しかった。読んだあとしばらく自分の世界に浸っていた。