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カテゴリ:本(その他)
![]() 魔王 政治家の映るテレビ画面の前で目を充血させ、必死に念を送る兄。 山の中で一日中、呼吸だけを感じながら鳥の出現を待つ弟。 人々の心をわしづかみにする若き政治家が、日本に選択を迫る時、長い考察の果てに、兄は答えを導き出し、弟の直感と呼応する。 伊坂幸太郎最新作です!「重力ピエロ」のように二人の兄弟を軸とした文学小説で、「魔王」と「呼吸」の二作品が収録されています。 否が応でも期待が高まるわけですが、今回は今までの作品と少し違っていたかなぁと思いました。今までの作品と違って、やっぱりテーマが重いことですかね~。あ、もちろん軽妙な会話は健在ですよ。 ラストも唐突で、先が非常に気になる終わり方でした。賛否両論ありそうだけど、やっぱしああいう終わり方しかできないんじゃないかな~。 オレ自身この本を読んで、現在の日本の社会問題を思わず考えちゃいましたし・・ やっぱり伊坂さんの小説は影響受けやすいですねw また例によって過去の作品とのリンクも出てきます。(一応伏字→「死神の精度」の千葉と、カクテル「グラスホッパー」) やっぱり伊坂さんはハズレがないですね~。本自体ちょっと薄い(300ページもありません)ので割高感もありましたが、やっぱりオススメです! 12月には「砂漠」という長編も出るそうで楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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