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今日は土曜日.沖縄の県民集会は明日である.その沖縄から知花昌一さんがやって来て,今日はその講演会だった.タイトルは:
「ウチナンチュが語る.基地と沖縄,ガマの悲しみ」 というもの. チラシには「三線演奏と講演会」とある.4月24日(土)13:30~,場所は「人権啓発センター」.けっこうな数の聴衆が入っていた. 知花さん自身が三線を弾いて曲を披露してくれた.「時代の流れ」という曲に知花さんがつけたという歌詞が面白かった.カッコ内は漢字の読み方である. - アメリカ世(ゆ)や嫌(な)らんりち 又ん大和世(やまとゆ)成(な)いびたしが 何が良(ま)しやら むる解らん というような調子.漢字をたどれば意味は何となくわかりますね. - 銭や円からドルに成て またん円に成いびたしが 変わる度(かあじ)に 損(すん)るする プロテスト・ソングというほど先鋭でないけれど,思わず吹き出してしまう.しっかり香辛料が効いています. 講演のほうは,さすが話が具体的で引き込まれてしまった.「沖縄に基地は要らない」というメッセージが,しっかり伝わってきた.概して講演会というものを私はあまり好きでないけれど,今回ばかりは面白かった. 沖縄の人は本土の人以上に愛国的であろうとした,という話のところで(だったと思うけど),南沙織(みなみ さおり)という歌手の話が出た.出身は?と聞かれて,沖縄と言えずに,「鹿児島の南」と答えたというエピソードである. 知花さんは高知県と少し因縁があるらしい.沖縄国体(1987年)のとき,日本ソフトボール協会会長(当時)の弘瀬氏が国旗掲揚を強く主張し,「日の丸焼き討ち事件」にエスカレートした.弘瀬氏は高知の人で,のちに高知国体(2002年)のとき暴力団を排除しようとする橋本大二郎知事(当時)と対立することになる.細かいいきさつを知らないが,「日の丸焼き討ち事件」の裁判は高知で行なわれたらしく,そのため知花さんは高知市に来たことがある,とパンフに書いてあった. そう言えば,と思い出したことがある.かつて高知大学に南沙織の熱烈なファンがいた.その人は学生で,ワンダーフォーゲル部員だった.三嶺(さんれい)という山を徘徊し,夢のように美しい場所に遭遇した.そしてこの場所に「さおりが原」という名を付けた. もちろん公式の名称ではない.しかし今でも「さおりが原」と言えば,三嶺のあの場所を指すことぐらいは,高知県の登山愛好家なら誰でも知っている.地図にも出ている. 弘瀬氏の場合と違って,もっとハッピーな沖縄と高知のつながりである. 講演が終わって帰り際に,知花さんにその話をした. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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