息子は乗り物が好きです。
特にバスと電車。とっても庶民的ですね。
休日は一日中、父親と「乗りに」出かけます。

車輪がまわっているところが特に好きで
「何故動くのか？」５歳児なりに色々考えているようです。
製造先やライトや窓の微妙な型の違いに興味があるようです。

私の若い友人の彼氏に現役東大生の人がいます。
彼は学業優秀で学費を免除されているほどです。
乗り物に深く関心を持っており「何故動くのか」に興味があるそうです。（おそらく完璧に考えているのだと思います。）

彼は鉄道マニアでもあり、時刻表は頭の中にインプットされているそうです。
二人で京都に来た時に、彼は我が家の近くのJRの操車場へ（こちら鉄マニアにはたまらんスポットらしい・・・）
私の友人のほうは私たち家族と嵐山に出かけました。

午後、JRのローカルな駅で待ち合わせ、私はホームまで見送りに行きました。
彼は「何時何分に普通が来るから、どこどこで快速に乗り換えるのが一番早い」とぶつぶつとしかし誇らしげに言っていて、
私が「今の時分は臨時が出ることがあるし、それよりも早く行くなら・・・」と口をはさむと明らかに不快そうでした。

後でこの友人からのメールで
「彼は『Ｔくん（うちの息子）は、きっと俺みたいになる』とニヤっとしていた」そうです。
それは「俺みたいな頑固者」なのか
「俺みたいなもやしっ子」なのか
「俺みたいな鉄ちゃん」なのか「俺みたいな東大生」なのか気になるところです。

息子は電車の本や車の載っている本なら、ほぼ何でも好きです。
赤ちゃんの頃から大好きな本の一つに
「しょうぼうじどうしゃ　じぷた」という絵本があります。
ジープのちびっこ消防車「じぷた」がちっぽけな自分にみじめな気持ちになることもあるけれど、最後に活躍し、町の子供たちに
「やあ、じぷたがいるぞ。ちびっこでもすごく性能がいいんだぞ。」とほめられる場面でお話が終わりです。

私はこの最後のところでいつも胸がつまり声が震えてしまいます。
涙がでないように太ももをぎゅっとひねっています。