アカプルコ V.S. カンクン
今日、ふと、アカプルコの知られざる魅力に気づいた、ような気がする。どうせ行くならカリブ海の高級リゾート地カンクン!というかんじで今は外国人観光客の間ではあまりメジャーではないアカプルコに、実は私は今年だけでも5,6回行っているなぞのリピーターだ。アカプルコはかつてはやっていたリゾート地で、今はカンクンやバハカリフォルニアに押され、昔程の人気はない。が、アカプルコにはアカプルコの楽しみ方がある。ところで、アカプルコとカリブのリゾート地カンクンの魅力の差はこのぐらい違う。偉大なるカリブのリゾート王・カンクン様俺?カジュアル系プルコカンクンはアメリカ人等、外国人占有率が高いが、アカプルコは庶民・メキシコ人観光客がメジャー層。アカプルコの良いところは、まさにその庶民的なところで、ビーチで寝転んでいると様々なものを売りにくることで、嫌でもありうれしくもある。刺青シール、両手で抱えるほどでかい舟の模型(誰がこんなところで買うのか?)、アクセサリー、三編み屋、Tシャツ、名前入りブレスレット(当然私の名前は見当たらないが)、水着(今、私水着着てるのに?)、パレオ、サングラス、日焼けオイル、マンゴー、帽子、銀製品、ジェットスキーの勧誘、ギター弾き、海産物、タコス、マッサージ・・・などなどの売り子が5分、いや、3分おきに話しかけてくる。これが一日中繰り返されるが、中でもお気に入りはマッサージだ。カンクンでこんな安価なサービスは無い!ビーチでマッサージ、全身40分2200円、背中のみ(20分ほど)1100円。ビーチで海の音を聞きながらマッサージって贅沢だ。大名気分を味わう。見るからに“効きそうな”おばちゃん↓そして採れたての貝。その場でさばいてくれるのでレモンをかけて食べる。メキシコは食中毒で有名な国だが、貝が動くのが新鮮な証拠とばかりに食あたりを気にせずがっつく至福の時(念のため仲間より先には口をつけない)。冷えた特大ミチェラダ(ビールにレモンをたっぷり入れた飲み物)も頼んで悦に入る。そして、寝る→泳ぐ→食べる→寝る→泳ぐ・・・・・を繰り返し、持ってきた“武田信玄”や“いまさら人には聞けない疑問650”を読む暇が無い。夜も賑わうアカプルコ。タコス屋やバーも遅くまで開いている。海辺のレストランでは、なぜかバンジージャンプが見れたり(挑戦もできる)、海岸に火吹き男のパフォーマンスが出没。やはり、ロマンチックというより、“騒ぐぞ!”という雰囲気満点。アカプルコではスキューバも体験できるが、初めての人にはおすすめしない。「はい、タンクしょってー、これが“上がりたい”、のサイン、水が目に入ったらこうやって抜いて。これがグッドのサインね、グッド、グぅ~ッド。あと耳抜きは鼻つまんでフーン!ね。わかった?じゃ、潜って。」という5分ほどの説明で大人から子供までいきなり潜る。“え?もう潜るの?”とざわつく船上の仲間たち。私はシュノーケリングだったので、水面からゴーグルで中に潜った仲間たちをのぞいた。潮流に流され、岩にはりついて動けなくなっている者、タンクが気になるのかバランスが取れなくなっている者が見える。入って早々“もういいわ”、と疲れて上がってくる者も・・・。“これがスキューバか・・・なんか、スキューバってやっぱり怖い・・・”と身震いしながら仲間が潜っている(漂っている)様を見ていた。が!その後カンクンに行って、高い金を払ってはじめて潜ったときは事前にプールで講習があり、正しく潜れたのですっごく楽しかったし、岩にはりついたりもしなかった。・・・アカプルコもいいが、カンクンもやはり王道をいってていいかも・・・。