民宿灯台 五浦岬公園 柳田 米つくり 1
民宿灯台では、自家農園でお米つくりもやっています。一町歩を超える広い水田は、トラクター,田植え機,コンバイン、籾摺り機など総額1億を超える各種大型機械が必要なので、専業農家の助けを借りています。プロ農家に委託している田では、コシヒカリが順調にそだっています。一方3反、1反(900坪、300坪)の狭い田んぼで、湿田の方は大型機械が沈んでしまい,使えないので、耕作放棄の状態にあります。機械が故障するのを嫌うためです。今の農業は機械頼みで、しかも効率を求めて機械がどんどん大型になって、半端な土地は見捨てられいます。ふつう、一反の土地から、10俵に近い収穫があります。3俵で一石なので、3石取れるということです。一石は人が一年に食べるコメの量です。一石(180kg) の米があれば、昔から人ひとりが生きていけたのです。まさに、一石のお米をつくることが、自給自足生活の基本なのです。一反の水田があれば3人が食っていけ、3反あれば家族がゆうに食っていけるのです。それが、狭くて機械が入らないから耕作できないとはどこか間違っているのではないでしょうか。これらの田んぼは恐らく何百年に亘って手作業で米つくりに使われ、皆の生活を支えてきたのです。無駄な手作業はやらない。楽して収入を得たいというのが世の流れなのです。2反分の草刈りが終了しました。そこで、私は去年長らく耕作放棄されてきた1反の水田と去年から耕作放棄されることになった3反の水田をなんとか復活、維持したいと、活動を始めたのです。1反の水田は柳田にあります。3反の水田は小谷沼にあります。どちらも広い舗装された農道に面し、きちんと区画整理された立派な田んぼです。しかも、蛇口をひねればいくらでも水のでる用水も完備しています。それが、今の機械に合わないからと捨て去られて良いものでしょうか。一反分の田んぼに。稲の種を蒔き、水を張りました。田植え機は使わないので、田植えはしません。種の直播です。2週間経つと、発芽して稲の苗が育ち始めました。お米つくりは機械頼みという風潮に反対して、たった一人で、起こした反乱。試行錯誤した話を記録にとどめておく意義はあるでしょう。 つづく