<日経平均>
12,994.32 △421.27
<東証一部>
出来高 10億3,687万株
値上がり銘柄数 1,567
値下がり銘柄数 116
<為替>
106.89 △0.88
米国の緊急利下げを好感 日経平均大幅反発
22日の米国市場は大幅安となりましたが、シカゴ市場の日経平均先物が13,000円を回復し、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)も買い越しと伝わったことから、総じて堅調な展開となりました。日経平均は寄り付き後しばらくして心理的な節目とされる13,000円を回復、戻り売りなどから上値は伸び悩みましたが、13,000円を挟んで、底堅い展開が続きました。上値の重さを嫌気した売りなどからいったん上げ幅を縮小する場面もありましたが、日経平均の12,900円を割り込む局面では押し目買いや買戻しなどから再び戻り歩調となり、結局日経平均は13,000円の水準をほぼ回復して前場の取引を終えました。
主力株はほぼ全面高となりました。このところ大きく下落していた海運株や機械株などの新興国関連銘柄が大きく反発、米国で金融株が買われた流れを受けて国内の銀行・証券株や不動産株も堅調となり、円安が好感され自動車株や値がさハイテク株などの輸出関連銘柄も大きく値を上げました。小型株も買い戻しが進み、日経ジャスダック平均は小幅高にとどまりましたが、東証2部株指数、東証マザーズ指数は大幅上昇となっています。
米国市場は軟調となりましたが心配されていたほどの下落はなく、FRB(連邦準備理事会)の緊急利下げを素直に好感して幅広い銘柄に見直し買いが進みました。利下げとなったにも関わらず為替が円高に進まなかったことで、円キャリー取引解消への懸念も薄く、買い安心感を与えたものと思われます。後場も引き続き堅調な地合いが期待できそうですが、サブプライム問題が根本的に解決したわけではなく、今晩の米国市場動向を見極めたいとする思惑などから上値は伸び悩みそうです。心理的な節目とされる日経平均の13,000円の水準を保つことができるかが注目されます。
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最終更新日
2008.01.23 12:17:00