主な投資信託の2008年の運用成績を調べたところ、資産価値を示す
基準価格が平均で40.7%下落した。
米証券リーマン・ブラザーズが破綻した9月以降の金融市場の混乱で、
個人投資家に人気の高かった新興国の株式で運用するタイプの落ち込みが
目立つ。海外の資産への投資を進めてきた個人が短期間で大きな損失を
抱えた形だ。
純資産残高100億円以上の追加型公募株式投信を対象に、07年末から
08年12月18日までの基準価格の変化を調べた。
基準価格が昨年末に比べて上がったのは調査対象の434本中わずか11本で、
ほとんどの投信はマイナス運用となった。
特に振るわなかったのはBRICsなど新興国の株式に投資するタイプ。
下落率の大きい3本はロシアの株式を組み入れた投信・・下落率8割に迫っている
下落率4位は「インドオープン」・・SENSEX指数5割超下落・・ルピー安
5-7位の3本は日経平均株価の値上がりを目指す「ブル型」・・7割超える下落
一方、運用成績でトップになった「日本スーパーベア5」・・日経平均が
値下がりすると逆に基準価格が上昇する仕組みで44%の上昇・・
ほかには国債などの債券に投資するタイプが堅調で上位10本中9本を占めた。
個人の人気を集めた外債ファンドも、円高で10%を超える値下がり・・
投信の新規購入額は11月に5年9ヵ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
「人気の投信を選ぶのではなく、自分のリスク許容度と求めるリターンに
あった投信を選ぶべきだ」
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最終更新日
2008.12.24 14:28:36