昨日はとある居酒屋のドイツワインの試飲会イベントに行ってきました。
試飲会といってもふつうに飲むの同じように席について、リストから飲みたいワインを選ぶ(一杯300円から1000円までとひとつひとつに値段が設定されています)、という変わったスタイルでした。食べ物もふつうに頼めます。試飲というか90CCあってふつうに飲んでいたので試飲会と呼べるのか疑問ですが新しいスタイルでこれはこれでいいなと思いました。
ワインリストは、4ヵ所の輸入業者のワイン30種類弱で、甘口のほうがバリエーションが豊富なかんじがしました。僕にとってはうれしいかぎりの選択です。
3人できていたので13種類も飲むことができました。一人は辛口のほうが好きでもう一人は甘口が好きで僕はその中間だったので、好みにあわせて振り分けて万遍なく飲めました。
リストを見て年数たっているワインが2つあって気になっていたので両方飲みました。
ひとつはモーゼルのベルンカステルの87年のカビネットです。カビネットの古酒を飲んだことなくてとても興味あったのですが、全くだめになっていなくておいしく飲めました。
最初水っぽく感じたのですが、うっすらと深い味わい(?)が新しい感覚でした。甘さはほとんど感じないので軽い食事とあわせるとちょうど良いかんじでした。
もうひとつはラインガウのホッホハイムの94年のベーレンアウスレーゼです。新しいヴィンテージでもベーレンやトロッケンベーレンはあまり飲んだことがなくてわくわくするので古いのにはとても興味深々でありがたく飲みました。
極甘のワインのだいたいは口にふくむと甘さが口の中いっぱいに広がるのですが、このワインはその感覚がなくてアレっと思いました。でもしっとりとしたちゃんとした甘さを感じたのでした。おいしかったのですが、うわーおいしい、いうかんじでなく心が落ち着いてフーっと息をはいて味わうかんじでした。静の味わいで癒し系です。
ドイツワインは寝かせると全く違う味わいになるというのを改めて実感することができました。特にモーゼルの古酒が好きなのが確実になったので、うちでいっぱい寝かせておきます。劣化しないのを祈って。
今回のMVPはヴィリーハーグの05年のユッファーゾンネンウーアのアウスレーゼでした。とても甘い、というわけではないのだけれど、ボリュームのある甘さが口の中に広がります。僕のど真ん中の甘さで、。その中でもかなりバランスの良いワインでした。
去年のトリアーでの競売会で同じ年の同じ畑のアウスレーゼゴールドカプセルが出品されていてそのワインもとても好きだったのですが、ふつうのアウスレーゼでも全く劣っていませんでした。
この年は醸造所自体がグッドヴィンテージだったのでしょう。または、ゾンネンウーアの畑が(フリッツハーグもとてもよい印象だったので)。
ふつうの試飲会ではたくさんの種類を少しずつ飲むので一瞬で味を判断するしひとつひとつをゆっくり味わうことはないでのすが、今回は座ってゆっくりとワインを堪能する形だったので、温度による違いや飲んでいて口の中が順応してきてからの味も確かめることができて、少数精鋭の場合にはこの形のほうがいいなあと思いました。
なかなか記事をアップすることができません。たぶんこのペースになってしまうと思いますが、たまーに見にきて見守っていただきたいです。