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ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

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JUMI

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2009.01.30
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ベルンカステルに到着して酒屋でゴールドカプセルなどのレアなワインを購入してからユルチッヒに向かうことにしました。
ユルチッヒの村はツェルティンゲンより下流にあって遠いのですが、僕の大好きな畑Urtiger Wurzgarten(ドイツ語表示では両方のUにウムラウトがつきます)を見たかったので行くことにしました。

川沿いを走ってTraben Trarbachに向かうバスがあってその途中にUrtigもしくはErden(バスによって岸のどっち側を通るか異なります)で降りれるのですが、その時間に全くバスがなくて日も暮れてきていたのでしょうがなくタクシーで向かいました・。

川沿いの道路を来た方向に戻っていたのですが、右側の斜面の畑はツェルティンゲンで終わり、もう少し進むと川の左側にでかい崖が見えてきます。これがUrtiger Wurzgartenです。
上にもだいぶ高い崖です。そしてその下方にユルチッヒ村の集落が広がっています。
話にはきいていましたがその崖(畑)の角度はすごいものです。上にも長い畑なのでとても大きいのでまさに圧巻です。川の下流のほうには岩がゴツゴツしているところもあってとてもワイルドな景観になっています。
mosel2002さんのページのこちらに畑の中腹から撮った写真があって、これを観たら崖だと言っているのがよくおわかりいただけると思います。写真を撮っている地点もヴュルツガルデンの畑です。後方にもう半分ぐらいあると思います。

細長い小さな集落なのですが次から次へと名の知れた醸造所が並んでいました。
その中にあるカールエルベスやベルンカステルにあるドクターローゼンなどでこの畑のワインを飲んで僕はこの畑のワインが好きになりました。特に甘口のシュペートレーゼがすきなのですがフルーティなのだけどパワフルでとてもわかりやすくおいしさが伝わってくる味なのです。
マルクスモリトールのところでも書きましたがこの地域(畑)だけ火山の影響を受けて地質が異なっているのですが、僕はここのワインを典型的なモーゼルワインと感じています。まあ飲み始めた最初のほうにここのワインをよく飲んでいたからということもあるかもしれませんが。

ドイツワインをあまり知らない初心者の日本人でさえこの畑のワインを飲むことはできます。カールエルベスのは1000円ちょっとからあります。
でも機械なんか入ることができないのは一目瞭然な畑(崖)、山登りしながら作業しているような重労働を考えると気軽に飲めることを本当に感謝しなくてはいけません。
大量生産の工業製品のワインと同じ値段で売られているのが不憫でなりません。
となると僕らにできることはこういったワインのすばらしさを広めていくことなんだと思ったのでした。


さて続きです。
僕は反対側の緩やかな広い畑をエルデナー・トレッヒェンだと思っていたのですが(なぜなら反対岸にエルデンの村があるから)、どうやらヴュルツガルデンの先にトレッヒェンの畑があるということを日本に帰ってから知りました。もう暗くなっていて先のほうも見えなくなっていたのですがせっかくだったらそっちも観たかったと悔やんでいます。
で先のほうに観えた切り立った岩の崖の下側にある小さい面積の畑がエルデナー・プレラートらしいです。たぶんこれは僕は目視していると思われます。この畑のワインもすばらしいです!トレッヒェンのワインはあまり好きではないのですがやはり立地の違いなのだとちょっとわかった気がしました。

モーゼルを廻るのであればこの付近もぜひ立ち寄っていただきたいところです。


そしてここからトリアーに帰らなければいけないのですが、日本で調べたところWittrichの手前にUrzigという駅があるのがわかって、川(現在地)からはだいぶ離れているのですがUrzigとついてることもあってそうは遠くない(20分ちょっとかな)と思い歩くことにしました。この予想がかなりの誤算で苦労話につながります・。ここからはワインの話はでてきません。

方向的にこの畑(崖)を超えなくてはいけないのにまず驚きました。プリントアウトした地図の方向に道はあるのですが明らかにこの畑を登っていました。まずは前方(川から奥)に進んでそこからは畑を斜めにくねくねと上のほうに道が続いていました。たぶん15分ぐらい歩いたらこの高い丘の一番高い所に自分がいたのでした。
大好きな畑ではあっても登ろうとは思っていなったのですが結果的には登ってしまっていました。しかし残念ながら辺りはだいぶ暗くなってきて絶景とまではいきませんでした。だいぶ疲れていましたし。
そうやって歩いているとこの畑がとても立体的なことに気がつきました。奥行きもけっこうあるのです。斜面の角度も違うし、陽のあたり方、川からの反射など同じ畑でも場所によってだいぶ違うことがわかりました。当然質も異なるでしょう。おそらく僕が好きなワインの葡萄は川に近い急角度の崖のだと思われます。

さてようやく登りきると住宅街にでたのでもう近いかと思ったらどうやらまだ先みたいでした。でも道を進んでいくと家も歩道もなくなってしましい怪しいなと思い、違う道にでて引き返しました。でまた同じところに戻ってしまったので道を尋ねたらその方向であっていたみたいでした。電車は一時間に一本でだいぶ時間が迫っていたのでけっこうあせりながらまた歩き始めました。
途中から完全に歩道はなくなり草むらの中を歩いていきました。とても不安でしたが引き返しても交通手段はないので進むしかありませんでした。何回かクラクションを鳴らされながら街頭のない真っ暗な道を10分近く歩くとやっと線路を発見してとてもホッとしました。でも見渡す限り駅は見当たらず、線路をこえて道をだいぶ進むと右にまがる道があってそこを曲がって進むとやっと駅らしきものが見えました。近くに店も家もあまりない無人駅で、ここ利用している人いるの?っていうようなところでした。
電車の来る時間ぎりぎりに最後は走って到着したのですが、予定出発時間から10分ぐらいしてからやっと電車がきました。それでも何はともあれこれでトリアーに帰れるのだと安堵した列車のヘッドライドが見えた瞬間は忘れることはできません。

ということでモーゼル川に行くのにUrtigの駅を利用するのはしてはいけないことだいうことを身をもって知ることができました。地図の道ではわからないことはいっぱいあります。くねくねしていたところは丘をだいぶ登っている、直線でも歩道のない真っ暗な道であるということを。
電車に乗るためにはWIttrich行きのバスがあるところまで行かなくてはいけません。

というかベルンカステル以外の小さな村、畑を散策するなら車だということを実感しました。車だったらほんの数分で有名な畑を行き来できます。
これだけ車が便利だと思ったのは初めてでした(都会で育っているということもありますが)。
次回は車できたいです。そのためには僕以外に運転手がいないと・、という問題はありますが。


そんなこんなのモーゼル散歩の半日でした。
その後は19時ぐらいにトリアーに戻ってご飯食べたりワインバーでワインを飲んだりしてドイツ最後の夜を満喫、疲れを癒したのでした。まあ実際あまり癒されませんでしたが・。






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最終更新日  2009.01.30 12:16:58
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