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テーマ:ピアノ(217)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.9.29(金) 19:00開演
場所 :東御市文化会館ロビー(70名収容) #77ピアノの夕べ 長月に奏でるメロディーに行ってきました。 プログラム 1.美しく響く日本のうたシリーズより ・赤とんぼ 作曲:山田耕筰 アレンジ:安蒜佐知子 ・小さい秋みつけた 作曲:中田喜直 アレンジ:渋谷絵梨香 ・もみじ 作曲:岡野貞一 アレンジ:戸田愛 2.サティ Je te veux 3.ベートーヴェン ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2 4.村田淳一 Prelude No.1 Blessing アンコール 5.山田耕筰 この道 レポート 美しく響く日本のうたシリーズより ヤマハから出版されているシリーズで、とてもステキな音がするので川合氏が好んで演奏しているとの紹介がありました。コンサートの副題になっている「長月に奏でるメロディー」にも結び付いた選曲として、赤とんぼ、小さい秋みつけた、もみじの3曲で秋の雰囲気を感じるひとときになりました。 Je te veux サティが34歳の時に作った楽曲とのことで、当時サティが作曲だけでは食べてゆけなくて、キャバレーやカフェで演奏している時に生まれたものとの紹介がありました。私の中では2021年2月の野口万佑花(ヴァイオリン)&川合愛美(ピアノ)デュオ・コンサートのオープニング曲ならびにアンコール曲として2回演奏され、さらにアンコールではコロナ禍でお見送りができないのでビデオ・写真撮影OKというサプライズがあったことで強く印象に残っているのですが、2年の時を経て今度は川合氏のソロで聴けたことが感慨深かったです。 ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2 いわゆる月光ソナタとして知られる楽曲ですが、川合氏がせっかくソロ演奏の機会をいただいたので、ハードルは高いが前から是非弾いてみたかったこの曲にチャレンジすることにしましたというお話がありました。月光ソナタはよく耳にするのは静かな1楽章という印象がありますが、今回1楽章の夜の雰囲気とはガラリと雰囲気の違う明るい2楽章、そして激しい3楽章をすべて聴くことができ、時に3楽章におけるダイナミックな演奏はこの後村田氏から「ピアニスト川合氏にはあばれ馬的な側面がある。」との言葉通りという印象を受けました。 Prelude No.1 Blessing 昨年8月の第94回サンテラスロビーコンサート サクソフォーンとピアノでつづるロマンスで共演した村田淳一氏が川合氏のために書いた楽曲で、世界初演となりました。演奏に先立って村田氏より楽曲解説ならびにピアニスト川合氏の印象についてお話がありました。楽曲名のBlessingは祝福を意味し、川合氏の持つ音色の美しさ、あばれ馬的な側面、それらがより生きるように。そして音楽的にはクラシックをベースとしつつもジャズやポップスの要素も取り入れたとのことでした。聴いてみた印象としては3分半という尺の中にいろいろな要素が詰め込まれている感があり、全体的にとてもお洒落な雰囲気がするステキな曲という感がありました。 この道 アンコールは、美しく響く日本のうたシリーズよりとのことで、山田耕筰のおなじみの楽曲が取り上げられました。余談ながら、私もこの曲の真島俊夫氏による吹奏楽版を演奏したことがあり、だいぶ豪華なこの道だったなと想い出しつつ、ピアノ演奏によるこの道を楽しませていただきました。 まとめ 8月の#76ピアノの夕べに続いての鑑賞となりましたが、ピアニストの方がどっちを向いて話をすればいいか迷ってしまうという状況は今回も同様となりました。このあたり、ピアノを囲むように鑑賞席が配置されているからなのですが、改めてピアノの演奏を聴く時にどの位置が一番良いのか?ということを考えた時に、視覚的には鍵盤が見える位置、聴覚的にはピアノ後方が良いのかな…と思いつつ、ステージコンサートではなかなか味わえない位置で聴くことができるピアノの夕べならではの面白さを感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 30, 2023 06:52:11 AM
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