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テーマ:吹奏楽(3400)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.11.18(土)14:00開演
場所 :東部文化ホール(324名収容) 2010年3月の「はじめてのえんそう会」より13年半。11年前の2012年の「にかいめのえんそう会」、9年前の「さんかいめのえんそう会」、7年前の「よんかいめのえんそう会」、5年前の「ごかいめのえんそう会」を経て、今回「6thコンサート」に縁あって加わらせて頂きました。 プログラム 1st Stage 1.アルセナール 2.ブルースカイカーニバル 3.リベルタンゴ 4.アパラチアン序曲 2nd Stage 5.アンダー・ザ・シー 6.「新時代」メドレー 7.「すずめの戸締り」コレクション 8.人生のメリーゴーランド 9.クラシック・メドレーBrass Rock アンコール 10.ひこうき雲 レポート アルセナール コンサートのオープニングやアンコール曲として吹奏楽の世界ではとてもメジャーな楽曲で、さらに気品を感じさせるこちらの楽曲でのオープニングとなりました。これまで私自身、この曲はいくつかのバンドで演奏させていただきましたが、演奏する度に気持ちが引き締まるような気持ちになり、これから始まるコンサートへ向けての心構えを整えるにも良い楽曲なのかなと感じました。 ブルースカイカーニバル 9月の吹奏楽の夕べの発表で先行公開という形になった楽曲の1つですが、先行公開というアドバンテージもあって限られた練習時間の中で比較的深く掘り下げられた楽曲という印象もあり、これまでの練習での注意点を一つ一つ確認しながら冷静かつ丁寧に演奏できたのかなという印象がありました。そして楽曲は福田洋介氏のオリジナル曲ということで、福田氏のテイストが光るお洒落な感じがとてもよく出ていると感じました。 リベルタンゴ コロナ禍直前の2019年で取り組み、その後コロナ中にかけて長く手掛けてきた楽曲ということで、今日の演奏が集大成という気持ちで臨むことになりました。またつい先日の藤井貴宏氏と早川純氏によるオーボエ×バンドネオンで奏でられたリベルタンゴのテイストも想い出しつつ、吹奏楽で奏でるリベルタンゴとは!ということで、時に伴奏、時に主題と役割を交代しながら思い思いの演奏となりました。 アパラチアン序曲 吹奏楽の代名詞バーンズの楽曲ですが、まさにザ・吹奏楽という響きをもち、おなじみのA-B-A形式と、そしてやればやるほど曲の味わいが深まってくるという印象もありました。コーダ以降の木管系に早いフレーズがあり、どこまでテンポを上げられるか?ということにも関わってくるところでしたが、リハーサルでやや守りに入っていた演奏者に対して指揮者より思い切って音を入れてゆきましょう!というアドバイスをいただき、気持ちの面で攻めの演奏ができたのかなという達成感がありました。 アンダー・ザ・シー 第2ステージのオープニングは、リトル・マーメイドでおなじみの楽曲でスタートとなりました。この編曲版は、1つのフレーズを複数パートでリレーするという構造になっており、そういった意味ではより多くの練習でパートごとの息を合わせてゆくことがより求められるのかなと感じました。聴いている分にはつながって聴こえるのでそこまではわからないかもしれませんが、演奏する側はけっこうリレーを強く意識していたということがあるのかもしれません。 「新時代」メドレー ワンピースでおなじみの新時代のメドレーですが、今風のJ-POPの感覚をよく表した楽曲という印象で、テンポが192→145→178→130→70→175と次々と変わる曲の展開もあって、メリハリの強さとともに疾走感が感じられました。 「すずめの戸締り」コレクション 新海誠監督の最新作「すずめの戸締り」で使われた楽曲のコレクションですが、冒頭と締めくくりのヴィブラフォンがとても幻想的な雰囲気を作り出しており、それは夜明けと日没というイメージでありました。そしてテンポ幅が69~80と狭いこともあって、落ち着いた気持ちでじっくりと聴け、演奏側も1音1音丁寧に奏でてゆくという印象がありました。 人生のメリーゴーランド ハウルの動く城でおなじみの楽曲ですが、こちらは凝った編曲で定評がある小島里美氏によるアレンジということで、わりと演奏しやすい部分が多いが、凝った部分をクリアするのに時間を要するという感じがありました。そのあたりちょっとハードル高いということはありますが、演奏者とすればそこがうまくできた時はパズルが解けたような達成感が得られる…。といった部分もあるように感じました。 クラシック・メドレーBrass Rock なんと13曲ものクラシックの名曲のフレーズの良いとこどりをして作られた楽曲で、それをロック調でアレンジするという試みが面白いところがあると感じました。そしてなんといってもおなじみのクラシックの名曲のフレーズを用いているので耳なじみがあり、演奏者も聴き手も楽しめるという全世代型の優れた楽曲になるのかなという印象がありました。 ひこうき雲 アンコール曲として、落ち着いた、ちょっと切ない…そんな印象のあるこの曲は本当にぴったりではなかったかと感じました。楽曲そのものは同一テンポで淡々と演奏してゆく感じではあるのですが、それがまたよいということで、最後の消え入るような終わり方もコンサートの幕引きによくはまる感がありました。 まとめ 今回、コンサートは6回目となりましたが、ちくたくミュージッククラブは2010年以降隔年での演奏会を行ってきましたが、2018年が5回目だったこともあり、コロナ禍をはさみ5年という長い間隔が開きました。5年という月日は大きいですが、それでも今回1回目から御一緒させていただいているメンバーをはじめ、長野商業高校吹奏楽部の皆さんとの共演も実現したことで、一期一会の想い出としてとてもよい想い出となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 19, 2023 12:02:25 PM
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