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テーマ:吹奏楽(3400)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.12.3(日) 14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容) 上田ブラスフェスト2023~みんなで楽しむ吹奏楽の世界~へ行ってきました。 プログラム 第1部 みんなでたのしむアンサンブルの世界 1.U・E・D・Aファンファーレ 2.打楽器3重奏 インテンションズより第2楽章 Proposal ユージーン・ノヴォトニー コパカバーナ バリー・マニロウ/編曲:後藤郁夫 3.クラリネット4重奏 クラリネットのためのカプリス クレア・グランドマン 夜に駆ける Ayase/編曲:小島里美 We Wish you a Merry Christmas 編曲:滝沢俊輔 4.木管5重奏 3つ小品より 1.Allegro ジャック・イベール 青春の輝き リチャード・カーペンター/編曲:R.ミカメニコフ 5.サクソフォーン4重奏 サクソフォーン四重奏曲より 第3楽章 ミックスナッツ 藤原聡/編曲 Shino 6.金管8重奏 晴れた日は恋人と市場へ! 建部知弘 ジブリメドレー 久石譲 第2部 こんなで楽しむ吹奏楽の世界 7.アルセナール ヤン・ヴェン・デル・ロースト 8.「指揮者体験コーナー」 9.ファンタスティック・シナノ・ランド 石川亮太 10.宝島 和泉宏隆 アンコール 11.クリスマス・フェスティバル ルロイ・アンダーン レポート U・E・D・Aファンファーレ オープニングは、閏間健太氏による作曲の上田のためのファンファーレでスタートとなりました。こちらの楽曲は、DとEとAの音を最初のファンファーレのメロディーにして曲が作られているとのことで、閏間氏の上田への郷土愛を感じるとともに、シューマンが愛するクララの名前を音に当てはめて曲を作ったという故事をふと思い出し、音楽は詩でもあるのだなと改めて感じました。 打楽器3重奏 インテンションズより第2楽章 Proposalはタンバリンの三重奏曲ということで、直感的に面白く、楽譜はどういうふうに書いてあるのかな?と興味をそそられました。コパカバーナは、吹奏楽ではニューサウンズインブラスのアレンジが有名ですが、今回は打楽器3重奏ということでマリンバとヴィヴラフォンと太鼓の音色の絡み合いがなんとも心地よいサウンドと感じました。 クラリネット4重奏 クラリネットのためのカプリスは、クラリネットのちょうど良い音域を使った楽曲とのことで、アンサンブルコンテストのようなコンクールの出し物でも良いし、ちょっと遊びで吹いてみるというシチュエーションでも楽しめるとのお話があり、聴いてみてちょっと吹いてみたいかも!感じるところがありました。夜に駆けるは、yoasobiの楽曲とのことでJ-POPらしいリズム感が小気味よかったです。We Wish you a Merry Christmasは、クリスマスソングでこの時期にピッタリのお洒落な楽曲で、聴いていて今年もクリスマスシーズンに入って来たな…と季節感を感じました。 木管5重奏 フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットによる5重奏となりましたが、吹奏楽あるあるということで、ファゴットの丸山氏から「なぜ金管楽器のホルンが木管5重奏に入っているのか?」ということについてお話がありましたが、結論としてはホルンは庶民派だからとのことです。1曲目の3つ小品より 1.Allegroは、木管5重奏ならこれ!という定番曲とのことで、スタンダードを堪能させていただきました。2曲の青春の輝きは、5人が順番に旋律をとってゆく感じに書かれているようで、スポットライトこそ当たりませんでしたが、旋律を取る楽器がぱっと明るくなるようなとてもステキな演奏でした。 サクソフォーン4重奏 村田氏よりサクソフォーン4重奏の紹介の後、おなじみのデザンクロのサクソフォーン四重奏曲の第3楽章が演奏されました。こちらは、アンサンブルコンテストでもおなじみですが、プロ奏者による演奏は格別のクオリティー感があり、サクソフォーンアンサンブルの魅力をストレートに感じたひとときになりました。2曲目のミックスナッツは、ソプラノ担当の西田氏より是非バリトンサクソフォーンを聴いてほしい!というお話があり、超絶技巧のベースラインのバリトンサクソフォーンのパートに耳をよせて楽しませていただきました。 金管8重奏 作曲家の建部氏が中学生のために書いたのが「晴れた日は恋人と市場へ!」とのことで、閏間氏より音域的に広く我々も必死で吹いてるところがあって、本当に中学生が吹いたの?と思うような難易度とのことでした。考えてみれば建部氏の楽曲コンサートマーチ テイク・オフでも楽器の音域を広く使う傾向があったのでけっこう苦労したかも…と納得したところがありました。2曲目はおなじみのジブリの楽曲のメドレーですが、どんな曲が出てくるのかなと宝箱を開けてゆくようなわくわく感で楽しませていただきました。 アルセナール 第2部はみんなで楽しむ吹奏楽の世界と題して第1部で出演したメンバーが全員集っておなじみのアルセナールの演奏でのスタートとなりました。続いてアルセナールの一部分を用いて3名の指揮者体験コーナーがあり、タクトによって演奏がずいぶん変わるものだなということを改めて感じることができました。 ファンタスティック・シナノ・ランド スーパーコモロウインドオーケストラの持ち曲で、信濃の国をモチーフに某テーマパークの音楽風に作られた楽曲ですが、要所要所でコンサートマスターの粟生田先生が指揮(吹き振り)をされて曲をまとめていました。余談ながら、私の知る限り信濃の国の吹奏楽版とすれば、昔からある編曲者不詳(?)のスタンダード版。数年前に藤森章氏が現代風にアレンジしたものがある訳ですが、できればこのシナノランドを一般向けに出版していただき第3の選択肢にしていただければさらに曲が生きることになるのかなと感じました。 宝島 吹奏楽の世界では世界的に有名な宝島ですが、おなじみのサクソフォーンソロや金管群のソリといった見せ場を今日のスペシャルメンバーがどう表現するのかという期待でわくわくしながら聴かせていただきましたが、期待以上のパフォーマンスが披露され、これぞプロの宝島と感じました。 クリスマス・フェスティバル 12月に入り、そろそろクリスマスが視野に入ってくる時分で、まずそのムードを楽しませていただきました。調べてみたところ、こちらの楽曲は1950年に作曲され、もろびとこぞりて、ひいらぎを飾ろう、ゴッド・レスト・ジー・メリー・ジェントルメン、グッド・キング・クエンセスラー、ハーク!ザ・ヘラルド・エンジェルス・シング、きよしこの夜、ジングル・ベル、アデステ・フィデリスという8曲が織り込まれており、アンダーソンらしいテクニカルさが垣間見えるところがとても印象的でした。 まとめ 上田ブラスフェストは、上田市出身、在住の若手音楽家を中心に2018年12月に「上田ブラスフェスト実行委員会」として発足し、2021年に東京吹奏楽団を招待しての演奏会が記憶に残るところですが、近いところで今年10月にまちなかコンサートと題して本当に奏者の皆さんと距離が近いコンサートも開かれており、上田市民一人一人が主役となるように吹奏楽祭を目指すという趣旨を着実に実行している訳でこれからも大いに楽しみなところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 9, 2023 11:25:12 PM
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