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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.12.9(土) 14:00開演
場所 :川西公民館 大ホール 川西カルテット弦楽四重奏コンサートへ行ってきました。 プログラム 1.弦楽四重奏曲 変ロ長調 KV.458「狩」 第1楽章 W.A.モーツァルト作曲 2.G線上のアリア J.S バッハ作曲 3.チャルダッシュ ミンティ作曲 楽器紹介コーナー 4.ムーン・リヴァー ヘンリー・マンシーニ作曲 5.〝ゴットファーザー〟より愛のテーマ ニーノ・ロータ作曲 6.坂本 九メドレー 7.古き良き時代~懐かしの歌ヒットメドレー 8.そりすべり ルロイ・アンダーソン作曲 9.ウインター・ワンダーランド フェリックス・バーナード作曲 10.ホワイト・クリスマス アーヴィング・バーリン作曲 アンコール 11.ラデッキー行進曲 レポート 弦楽四重奏曲 変ロ長調 KV.458「狩」 第1楽章 コンサートのスタートは、モーツァルトがリスペクトしていたハイドンに捧げる曲群である「ハイドンセット」からの1曲となりました。司会を務めた第2ヴァイオリンの大井俊恵氏の楽曲紹介がとてもわかりやすくユーモアもあり親しみを感じるとともに、モーツァルトとハイドンの年は違えども親交がとても深かったことなど、偉大な音楽家の交友関係の一旦を垣間見ることができました。 G線上のアリア バッハの代表的楽曲の1つになりますが、昨年の川西カルテット演奏会のお客様アンケートでリクエストが多かったとのことで演奏となりました。このあたり、リクエストにしっかり応えていただけるというのも長年演奏会を続ける川西カルテットの素晴らしいところなのかなと感じました。 チャルダッシュ 多くの場合、ヴァイオリンなどとピアノ・ハープなどのデュオで演奏されることが多いチャルダッシュなので、今回弦楽四重奏での演奏はとても新鮮な感じがありましたが、演奏後に観客から自然と歓声が上がる盛り上がりようで、私も存分に堪能させていただきました。 楽器紹介コーナー 今回、体の大きさによって楽器のサイズが変わるという「弦楽器あるある」に着目しての紹介となりました。よくヴァイオリニストのプロフィールに3歳からヴァイオリンを始め…といったことが書かれていますが、そのプロセスは一番小さい16分の1の楽器からスタートし、体の成長とともに10分の1、8分の1、4分の1、2分の1、4分の3、4分の4とトータル7調の楽器を持ち替えてゆくそうで、おおよそフルサイズの4分の4になるには個人差はあるが小学生高学年くらいが目途とのことでした。そして今回圧巻だったのが、実際に小さい分数楽器を持ち寄ってアイネクライネナハトムジークの冒頭を演奏するという試みがあり、音がかわいいということもありますが、大人が小さい楽器を持ち寄って引く姿がとても印象的でした。 ムーン・リヴァー ティファニーで朝食をでおなじみの曲ですが、弦楽四重奏で聴くとじつにお洒落で優雅。より映画の世界に入り込んだかのような感覚がありました。 〝ゴットファーザー〟より愛のテーマ 少し長めの前奏の後、あの有名な主題に入りますが、もともと曲が持つシリアスな雰囲気が、弦楽の雰囲気のある四重奏によって重厚に演奏され、思わず引き込まれました。 坂本 九メドレー ここからは日本の曲ということで、明日があるさ、見上げてごらん夜の星を、上を向いて歩こうの3曲がメドレーになっていましたが、それぞれの曲がけっこう長めの尺だったので1曲づつたっぷりと坂本九の世界を堪能することができました。 古き良き時代~懐かしの歌ヒットメドレー 聴いたことがあるけど曲名が出来ない…もしかして古関裕而?鉄腕アトムだ!と多くの曲が続きましたが、けっこうな大曲でゆっくりと懐かしの歌を楽しむことができました。 そりすべり ここからはクリスマス曲ということで、まずはルロイ・アンダーソンの有名なそりすべりでスタートとなりました。実際のところ、この曲は聴くのは楽しいが、アマチュアが演奏するのは、なかなか大変という印象があり、管楽器だと最後にトナカイの鳴き声を入れたりして面白くすることもありますが、弦楽四重奏ではお洒落なクリスマスだな~という雰囲気が印象的でした。 ウインター・ワンダーランド クリスマス曲の中でもわくわく感とか暖炉のある暖かい部屋といったものを連想させる曲調かなと思いますが、全体としてクリスマスで浮かれる街の様子がとてもよく表現されていた感がありました。 ホワイト・クリスマス イブの日。ウインターワンダーランドで浮かれた後は、みんな家に帰って寝静まったころしんしんと雪が降り始め、クリスマス当日の朝、窓を開けたら銀世界といった風情を感じました。一足早くクリスマス気分を堪能した訳ですが、音楽が持つ季節性って本当に面白い!と感じるひとときになりました。 ラデッキー行進曲 アンコールは、年が明けてニューイヤーコンサート!そして恒例のラデッキーという流れで、プログラムの構成的に本当によく考えられていると感じました。 まとめ 川西カルテットを構成するメンバーは、第1ヴァイオリン大工原加奈子氏、第2ヴァイオリン大井俊恵氏、ヴィオラ上原恭子氏、チェロ寺島都志子氏で、いずれも長野県在住のベテラン演奏家ということで、これまで私が聴いてきたオーケストラ公演などでも度々お名前を拝見する方々でしたが、そんな方々の弦楽四重奏を間近で聴かせていただき、さらにこれまでになかった新しい視点からの楽器紹介による分数楽器の役割なども勉強できてとても充実したひとときになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 14, 2023 11:31:22 PM
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