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テーマ:吹奏楽(3400)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.12.23(土) 14:00開演
場所 :上田市神川地区公民館 大ホール ザ・ブラスグルーヴのThe Brass Groove Christmas Concertへ行ってきました。 プログラム 開演前アンサンブル 1.見上げてごらん夜の星を 2.愛を感じて 第1部 1.ティファナ・タクシー 2.恋人たちのクリスマス 3.Xmas メドレー~童謡Ver.~ (赤鼻のトナカイ きよしこの夜 ジングルベル あわてん坊のサンタクロース) 4.仮面舞踏会 5.君がいるだけで 6.ユーミン・ポートレート (翳りゆく部屋~あの日に帰りたい~リフレインが叫んでる~朝陽の中で微笑んで~卒業写真~中央フリーウェイ~涙のステイション) 第2部 7.オーメンズ・オブ・ラブ 8.サクソフォンとバンドのための青春の輝き ~カーペンターズ永遠のレバートリーより~ 9.フライデー・ナイト・ファンタジー 10.ダンシング・オールナイト 11.ジャパニーズ・グラフィティー9 いい日旅立ち (秋桜~プレイバックPart2~イミテイション・ゴールド~いい日旅立ち) アンコール 12.東京ブギウギ 13.白い恋人達 レポート 開演前アンサンブル ソプラノサクソフォーン、クラリネット2名、バスクラリネットのカルテットによるアンサンブルで、見上げてごらん夜をとライオンキングより愛を感じての2曲が演奏されました。吹奏楽の標準編成から見ても同じシングルリードの楽器とはいえ音勢がクラリネットの3倍はありそうなサクソフォーンとの混合アンサンブルは難しさがあったかと思いますが、そこは見事に4人の音色がそれぞれ主張される形でまとめられており素晴らしいと感じました。 ティファナ・タクシー オープニングは、ハーブ・アルパートの有名曲でのスタートとなりました。演奏後にアルパート氏は88歳で現役という紹介があり、我々もそれにあやかりたいというお話がありました。そしてティファナ・タクシーは、オールナイトニッポンのオープニングで最初使われていたいたが、ある時間違えてB面のビター・アンド・スイートサンバをかけてしまい、以後こっちの方が良いね!ということで定着し、皮肉にもA面のティファナ・タクシーより有名になってしまったとのことでした。このあたりは、B面あるある…みたいなところで、同じようなことをどこかで聴いたことがあったなと思いました。 恋人たちのクリスマス マライア・キャリーの有名曲ですが、演奏前に指揮者無しで演奏するのがとても難しいというお話がありました。冒頭のサクソフォーンソロから始まるアレンジになっていますが、そういえば私自身がこの曲をやった時も、指揮者がいても入りが合いづらく難儀したような…。とはいえ、クリスマスのムードを盛り上げる貴重な1曲として楽しませていただきました。 Xmas メドレー~童謡Ver.~ 続くクリスマス曲は、恋人たちのクリスマスとかぶらない形での童謡Ver.ということで、また違った切り口でクリスマスのわくわくした雰囲気を楽しむことができました。 仮面舞踏会 ジャニーズ改めスマイルアップの社長に就任した少年隊の東山さんが踊っていた楽曲とのことですが、紅白歌合戦で加山雄三氏が「それでは仮面ライダー!」と思い切り間違えて曲紹介したという伝説の放送事故についても話がおよびました。楽曲は、冒頭の作りが凝っているなと思いましたが、主題に入ってからはドラムのビートに支配される典型的なダンシングミュージックという印象がありました。 君がいるだけで 米米CLUBの代表曲ということで、私の中では、青春ソングの1曲という位置づけになりますが、吹奏楽版を聴いたのは初めてでとても新鮮でした。アレンジとすれば、冒頭がフルートソロ、その後はメロディーをいろいろなパートがリレーするような形になっており、全員が活躍できる良曲と感じました。 ユーミン・ポートレート 歌手生活50年を超えるユーミンの往年のヒット曲を集めたメドレーになりますが、この曲はホルンが大変とのお話がありました。そして編曲者は真島俊夫氏ということで、難しいが聴き映えはピカ一という特徴があるのかなと思いました。そしてこの曲の締めくくり部分が連符の掛け合いになっているのですが、このパターンはシャンソン・メドレーでも使われており、意外なところで真島氏の共通項を見出してなるほどと感じるひとときになりました。 オーメンズ・オブ・ラブ 演奏者の体力の10分の9を消費する(パートによる?)激しい曲とのことですが、吹奏楽あるあるでこの曲はT-スクエアの原曲より吹奏楽版の方が有名である…とのことでした。実際のところ宝島などと合わせて日本の高校生が海外でもこの真島俊夫氏版を演奏して現地の人から「あの曲いいね!なんて曲?」となり、世界的に有名なのは吹奏楽版という認識はまさしくその通りという印象がありました。 サクソフォンとバンドのための青春の輝き サクソフォーン吹きなら一度は挑戦したい曲という感じですが、この曲は2000年5月10日発売のニューサウンズインブラスフィーチャリング須川展也というCDに収録されていたもので、編曲は森田一浩氏ということで、なかなか聴き映えが良く演奏頻度も高いので、おなじみ感がありますが、それだけにソロプレイヤーの個性の見せ所という部分もあって、大いに盛り上がりを感じました。 フライデー・ナイト・ファンタジー スタジオミュージシャンの数原晋氏の楽曲で、金曜ロードショーのテーマとして有名ですが、ユーチューブを見ると何人ものトランペット奏者が動画を挙げている話題曲であることがわかります。そんな話題曲を生で聴けるよろこびを感じつつ、じっくり鑑賞させていただきました。 ダンシング・オールナイト もんた&ブラザーズが、1980年に発表した楽曲とのことで、じつは長いことバンド活動をやっていて鳴かず飛ばずで、この曲が売れなかったら活動を締めくくる覚悟で録音したらヒットしたという当人にしてみれば神曲だったのだろうと想像した次第です。もんた氏がつい先日亡くなってしまったこともあり、追悼をこめての演奏となりました。 ジャパニーズ・グラフィティー9 いい日旅立ち 伝説の昭和アイドルである山口百恵の楽曲を集めたメドレーですが、1曲1曲がしっかり入っており聴きごたえがある楽曲ということで裏を返せば演奏者は大変だろう…という感じがありました。そしていい日旅立ちは、つい先日亡くなった谷村新司氏の楽曲ということで、その追悼の意味も込めての演奏となりました。 東京ブギウギ 朝ドラで話題の楽曲ということで、ちょっとしたブームになった感がありますが、私自身ちょうどこの曲に取り組んでいることもあって、楽譜を想像しつつ楽しませていただきました。 白い恋人達 白い恋人達ほどこの時期に似合う曲はないだろう…と思う訳ですが、折しも前日に雪が降りシチュエーション的にもぴったりな感じで2023年のクリスマスシーンを十二分に味わえた感がありました。 まとめ 2006年に活動を開始したザ・ブラス・グルーヴですが、昨年に続いての自主開催によるコンサートということで、今年は昨年の2倍の座席数を用意し、なから満席という盛況ぶりで大いに盛り上がりました。演じ手のスタミナが空になるまでの渾身の演奏を聴き手として存分に楽しまていただきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 31, 2023 12:23:39 PM
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