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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.12.24(日) 13:30開演
場所 :信州の幸あんずホール(千曲市更埴文化会館)(760名収容) 音楽のおくりもの~歌と楽器が出会ったら~に行ってきました。 プログラム 第1部 1.愛の喜びは J.P.マルティーニ 2.オペラ「フィガロの結婚」より 恋とはどんなものかしら W.A.モーツァルト 3.オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん G.プッチーニ 4.アメージンググレイス イギリス民謡 5.3つのロマンス作品94より第2曲 R.シューマン 6.リベルタンゴ A.ピアソラ 7.めえめえ児山羊 藤森秀夫/本居長世 岩河智子編 8.冬の花びら~四季より「冬」第2楽章 A.ヴィヴァルディ 第2部 9.星に願いを L.ハーライン 10.そりすべり L.アンダーソン 11.ホワイトクリスマス I.バーリン 12.クリスマスソングメドレー 13.赤鼻のトナカイ J.マークス 14.ジングルベル J.ピアポンド 15.喜びの歌 L.V.ベートーヴェン レポート 愛の喜びは オープニングは、ソプラノ、オーボエ、チェロ、ピアノによる演奏曲で、華やかな雰囲気で幕開けにふさわしいと感じ、まずはソプラノの美声を十分に堪能させていただきました。 オペラ「フィガロの結婚」より 恋とはどんなものかしら おなじみの楽曲ですが、ソプラノ二重唱という贅沢な編成での演奏となり、これまた心に響く歌声と感じました。 オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん 結婚を許可しない父親に対して、恋人への愛を切々と語るという、とてもロマンチックな楽曲と感じました。 アメージンググレイス オーボエとチェロとピアノによる三重奏での演奏で、演奏前に楽器紹介を兼ねてオーボエの白鳥の湖、チェロの白鳥の一部分を演奏し、その音色を堪能させていただきました。そしてアメージンググレイスは、オーボエとチェロの絡みが大変ステキで思わず聴き入ってしまう素晴らしいものでした。 3つのロマンス作品94より第2曲 オーボエとピアノによる演奏ですが、この曲はロベルト・シューマンが妻のクララにクリスマスプレゼントとして贈ったオーボエ向けに書いた唯一の作品という紹介がありました。これまで3つのロマンスはヴァイオリンとピアノのデュオで何度も聴いてきたのですが、本家本元のオーボエとピアノでの演奏は初めてで、本来の3つのロマンスの形を知ることがてぎ、改めてオリジナルはやはり聴いておくべきものと感じた次第です。 リベルタンゴ チェロとピアノによる演奏ですが、2023年はこの曲について自身が演奏者として取り組んだり、オーボエとバンドネオンによる演奏を聴いたりと、いろいろな角度からこの曲に触れる機会がありました。また折にふれてリベルタンゴを作ったピアソラについても学ぶ機会を得て、曲の理解が少し進んだ感触がありました。そして締めくくりとして、チェロとピアノという編成で聴くことができ、また新たなリベルタンゴを引き出しに入れることができたかなという感じです。 めえめえ児山羊 まずは、童謡のめえめえ児山羊をソプラノの歌唱にて歌われました。その後、オペラ風にアレンジされた本曲の演奏に入りましたが、セビリアの理髪師、乙女の祈りといった曲のフレーズが散りばめられており、両曲とも何らか形で聴いたり演奏したりした親しみのある楽曲なので、とても親しみを感じることができました。 冬の花びら~四季より「冬」第2楽章 ヴィヴァルディの四季より「冬」といえば、第2楽章が一番らしいという感じがします。印象とすれば、しとしとと雪が降っている情景を表している…そんな感じでしょうか。そして今日はその冬になんと歌詞がつき、さらにオーボエとチェロが旋律を取る部分まで用意されており、とてもステキな雰囲気の演奏に至福感を得ました。 星に願いを 第2部はよりポピュラーな楽曲を取り上げる構成とのことで、まずはオーボエとチェロとピアノによる演奏で、ディズニーでおなじみのしっとりした楽曲でのスタートになりました。 そりすべり この時期のコンサートでは定番とも言える楽曲ですが、オーボエとチェロとピアノに加えてピンポイントで入るスレイベルがとても印象的でした。 ホワイトクリスマス これまで吹奏楽などでこの曲を聴く機会はありましたが、ソプラノお二人でということは初めてであり、ここで歌詞の力というものを感じることができました。 クリスマスソングメドレー 喜びの歌?と思わせる前奏でスタートしましたが、その後はきよしこの夜やもろびとこぞりてなど神聖なクリスマスの雰囲気を表現する楽曲がメドレーで演奏された訳ですが、それをソプラノの合唱で聴けるとはとても豪華と感じました。 赤鼻のトナカイ~ジングルベル ここからは、ソプラノ、オーボエ、チェロ、ピアノと本日の出演者が全員集っての演奏となりました。そして観客参加型の楽しい振付が入り、まずは振付を覚え、1回目はスローテンポで。慣れたところで2回目はインテンポでという内容で体も解れてとても楽しいひとときになりました。ちなみに赤鼻のトナカイとジングルベルはそれぞれ違う振付が用意されており、ジングルベルの方が複雑になっており、よく考えられているなと感じました。 喜びの歌 年の瀬の風物詩とも言えるベートーヴェンの第9ですが、これまで年の瀬に聴くという機会に恵まれずに来ましたが、ここにきてやっとそれが叶った形となりました。本日の演奏では、前半を楽器が担当し、後半から歌が加わるという構成で、いやがおうにも盛り上がる!ということで、本当に素晴らしいクリスマスプレゼントになりました。 まとめ あんずホールの音楽のおくりものは、2月のフルカルって何だろう?につづいて2回目の鑑賞になりましたが、地元にゆかりのあるプロ奏者が集って企画されることから、内容的にとても聴きごたえのあるものとなります。なお今回出演された皆さんは、オーボエ:石井聡恵氏、チェロ:外山賀野氏、ピアノ:瀬在晶子氏、ソプラノ:宮川有美氏、ソプラノ:千野佳月子氏、おはなし:宮坂節子氏の6名でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 31, 2023 11:10:57 PM
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