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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.3.2(土) 13:30開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容) 小諸高校音楽科22期生演奏会 Vol.1へ行ってきました。 プログラム 前半 1.湯山昭/マリンバとサクソフォンのためのディベルティメント 2.M.ドゥリング/フルートとオーボエ、ピアノのソナタ 3.E.モラレス/2本のトランペットのための協奏曲 後半 4.C.サン=サーンス/歌劇《サムソンとデリラ》より“あなたの声に心は開く” 5.A.ヴィヴァルディ/2つのオーボエの協奏曲ハ長調RV534 6.arr.上村勇希/日本歌曲メドレー~早春賦/花/小諸なる古城のほとり/荒城の月/花の街~ 7.arr.上村勇希/信濃の国 アンコール 8.J.シュトラウス/ラデッキー行進曲 レポート マリンバとサクソフォンのためのディベルティメント マリンバの暖かな木のサウンドと艶のあるサクソフォーンのサウンドの融合が大変心地よい演奏と感じました。楽曲は、いわゆる現代曲の部類に入る作品かと思いますが、昨年ホルン奏者の福川氏から教わった現代曲の楽しみ方を想い出しながら、自由なイメージを膨らませつつ楽しませていただきました。 フルートとオーボエ、ピアノのソナタ 曲名はフルートとオーボエとなっていますが、今回はオーボエ奏者お二方による演奏となりました。同じ楽器によるニ重奏ということで、統一感のある響きが特徴的と感じましたが、パンフレットにどちらの奏者の方が本来のフルートパートをオーボエで演奏しているか明記されていたこともあってか、その方の演奏をいつのまにかフルートの雰囲気で感じていたようで、ふと見た時にじつはオーボエ奏者二人だった!というような不思議な感覚がありました。 2本のトランペットのための協奏曲 今回は2楽章・3楽章の演奏とのことでしたが、トランペットのハーモニーがとても気持ち良い楽曲という印象がありました。特に3楽章の疾走感はとても心地よく、ドビッュシーのF.A.E.ソナタのスケルツォを想わせるピアノの細かいビートの刻みとともに躍動するトランペットはとても格好良く華やかでした。 歌劇《サムソンとデリラ》より“あなたの声に心は開く” 演奏前にサムソンとデリラのストーリーについて紹介があり、この曲はデリラがサムソンを誘惑する曲であること。そして誘惑されたサムソンは、力の秘密が長い髪にあることをしゃべってしまい、最終的には髪を切られて力を失い捕らえられてしまうということでしたが、この歌を聴いていて、こんなふうに甘い歌で誘惑されたら懐柔されて何もかもしゃべってしまうのも無理ないことかと感じました。 2つのオーボエの協奏曲ハ長調RV534 ヴィヴァルディと言えば四季より春が有名ですが、今回MC中にオーボエによる春の一節を抜粋演奏するというサプライズがありました。またこちらの楽曲は、演奏者が装飾音符を付け足すことで華やかさが増すとのことで、そのあたりも聴きどころとのことでした。そして原曲はオーボエ2人による演奏になっていますが、今回は現代だからこそできるソプラノサクソォーンとオーボエという編成で演奏され、ある意味ヴィヴァルディが知りえなかった新しい響きを楽しませていただきました。 日本歌曲メドレー 早春賦、花、小諸なる古城のほとり、荒城の月、花の街という日本を代表する歌曲をメドレーにした楽曲で、編成はボーカル、オーボエ、ピアノということで、聴きどころは、ボーカルに絡むオーボエの妙で、ときにオブリガード、ときに旋律をと役割を変えてゆく様がとても印象的でした。 信濃の国 本日出演の全メンバー(ボーカル、オーボエ×2、アルトサクソフォーン、トランペット×2、マリンバ、ピアノ)による演奏となりました。おなじみの信濃の国が格好良くアレンジされており、スーパーコモロでおなじみのファンタスティック・シナノ・ランドを想わせる部分もあり、その豪華さがとても素晴らしいと感じました。 ラデッキー行進曲 アンコールは、ウィーンフィルでおなじみのこらちの楽曲ですが、観客の手拍子も入って大いに盛り上がる締めくくりとなりました。 まとめ 多くの音楽家を世に送り出している小諸高校音楽科の22期生の記念すべき演奏会の第1回目の公演となりましたが、演奏はもちろん曲紹介などのお話も大変素晴らしく、お若いメンバーの皆さんのこれからの活躍が楽しみになるとてもステキな公演でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 9, 2024 09:34:00 AM
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