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テーマ:管弦楽(49)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.4.7(日) 13:30開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容) 上田高校室内楽班 第25回定期演奏会に行ってきました。 プログラム 第1部 1.「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より I.Allegro II.Romanze Andante/W.A.モーツァルト 2.「カプリオール組曲」より I.Bass Dance V.Pieds-en-l'air VI.Sword Dance/P.ウォーロック 3.2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調/J.S.バッハ 第2部 4.組曲「くるみ割り人形」より 小序曲 行進曲 金平糖の踊り アラビアの踊り 中国の踊り 花のワルツ /P.チャイコフスキー アンコール 5.エニグマ変奏曲 作品36よりニムロッド /E.エルガー レポート 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より オープニングは、三年生9名による演奏でのスタートとなりました。今回は第1楽章と第2楽章の演奏になりましたが、曲目解説に幻の第5楽章があるとの記述があり、その謎に大いに興味をそそられた次第です。 「カプリオール組曲」より 曲目解説によればイギリスの作曲家、ピーター・ウォーロックの最も人気な曲の1つと言われているそうで、今回はその中から第1楽章、第5楽章、第6楽章の演奏となりました。特に第6楽章はとても楽しい雰囲気があり、聴いていて心躍らせるひとときになりました。 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 2つのヴァイオリンのための協奏曲ということで、ソリストのお二方が向かい合うような形での演奏となりました。曲目解説によれば、対等に書かれた2本のヴァイオリンのソロの、まるで会話をしているようなバランスの良い掛け合いと、それを支える合奏部が織りなす絶妙なハーモニーが魅力とのことで、じっくりと楽しませていただきました。余談ながらピアニストの金子三勇士氏によればバッハの音楽は心を無にして聴くのが良いとのことでしたので、何かをイメージするのでなく流れてくる音を体で浴びる…そんな心持ちで聴いたところとても心が和み癒されました。 組曲「くるみ割り人形」より 前日に小序曲を演奏したばかりだったので、復習のような形になりましたが、チェロ以下の低弦を使わない編成という曲の意味がオーケストラで聴いてみてよくわかりました。また私自身2017年にオーケストラでくるみ割り人形を演奏したことがあったので、親近感が湧くとともに、ここは目立つソロがあったな…とか、花のワルツはtacetで1回も出番が無かったけれど、特等席で演奏を楽しんでいたな…といったことを想い出し、自分と同じパートの奏者を見ていたら、やっぱり出番が無かったので、どんな気持ちでステージ上にいるのだろうかと気になったり、ある意味奏者目線の鑑賞になり、それはそれで楽しかったです。 エニグマ変奏曲 アンコール1曲は、エドワード・エルガーのおなじみの曲となりましたが、エルガーと言えば、私の中では威風堂々第1番。そして愛の挨拶といったところが真っ先に想い出されますが、この曲も有名だったな!と想い出させてくれたひとときになりました。それにしても上品に盛り上がる曲というのが率直な感想です。 まとめ 本プログラム演奏後に部長さんから挨拶があり、上田高校管弦楽班は、昨年大ホールでのオペラを経験し、そんな経験を踏まえての今年の公演をどう盛り上げたら良いか悩んだとのお話がありましたが、1部は室内楽ならではやさしい響きをじっくりと楽しませていただき、2部は地域の音楽家の皆さんが賛助として入り、華やかなバレエ音楽であるくるみ割り人形の演奏を聴くことができ、聴き手とすればとても魅力的なプログラムと感じるところがありました。また集客の面でも立ち見が出るほどの盛況ぶりで、素晴らしい公演であると感じた次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 13, 2024 12:19:10 AM
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