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雪白の月

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2013年10月29日
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カテゴリ:漫画・アニメ

★ 『 町でうわさの天狗の子 』 岩本ナオ(2007年~)



レンタルコミックにて、既刊11巻まで読了。


なんとも不思議なテイストの作品だ。


まず、絵柄が独特。

ヒロインや、数人の男女はそこそこ可愛いが、脇役の殆どが不細工というか、表情がかなりパターン化されているところが、「昔ながらの漫画」 的だ。

展開や感性は非常に少女漫画的なので、その辺のチグハグ感はあるが、慣れてくると、これはこれで病みつきになる。


主人公が霊力や妖力のような特殊な能力を持ち、式神だか神使だかボディーガードだかに護られる…的な話は、最近の漫画やアニメでは、もう腐るほどあるけれども、この作品のちょっと珍しいところは、ヒロインが天狗と人間の 「合いの子」 であることを、町の人やクラスメートが周知していて、何の疑問も持っていないらしきところだ。

しかも、差別があるわけでもなく、限定的にリスペクトはされているらしいが、異常に親バカな天狗とか、人間に化けて町に出入りする 「眷属 (神の守護やお使いをするもの)」 とか、どちらかと言うと、設定的には、ほのぼのギャグ漫画の風情。


ふざけた設定の割に、ヒロインの悩み事は意外とシリアスで、人間関係の構築・維持に悩む思春期の少女の葛藤を普通に描き出している。


しかし、その葛藤にも、最近の少女漫画にありがちな 「過剰な深刻さ」 はない。

「モテるモテない」 で決まる露骨なスクールカーストとか、「ブスは一歩退くべき」 的な暗黙の法則は余り存在せず、恋愛に対しては、どちらかと言うと受け身な男子に対し、女の子たちはアイドルを争奪するかのように正々堂々と闘う。

それが不自然と言えば不自然だが、作者が田舎暮らしだと聞くと、もしかしたら、こうした 「おおらかさ」 が、田舎にはあるのかな…とちょっと憧れたりもする。


恋愛関係が進行したのかと思うと、次の回には、何事も無かったかのように振り出しに戻っていたり、ほのぼのとした雰囲気が段々と不穏な空気になってきたり、少々行き当たりばったりな印象は拭えないが、不思議な世界観のお陰か、引き延ばし感はさほど無く、なんとなく、いつまでも終わって欲しくないよう気にすらなる作品だ。










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最終更新日  2016年10月11日 21時54分24秒
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