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雪白の月

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2014年02月28日
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カテゴリ:漫画・アニメ

★ 『 ぼくんち 』 西原理恵子 (1995~98年)



レンタルコミックにて、全1巻読了。


少し前に、尼崎で連続失踪・殺人事件が起こった時、住民が恐喝されたり、拉致されたり、失踪したりして、それに多くの人物が関わっていたにも拘らず、なかなか表沙汰にならない地域社会が、いまだに存在することを感じて、薄ら寒くなった。

このギャグ漫画は、要するに、そんなことが当たり前の底辺の社会に住む人々の日常を描いている。


勿論、相当大袈裟に脚色してるんだろうが、未婚の母、育児放棄、売春、ケンカ、アル中、ヤク中、前科、殺人、なんでもアリな社会を子供の視点で描いている。


名作の呼び声高く、Amazonでの評価もエラく良いのだが、う~ん…、私はちょっと苦手。

いや、作者の表現したいものや読者の感動ポイントは理解できなくはないのだが、暴力やアウトローを通しての 「人生哲学」 みたいなのは、純文学や映画でも散々あるので、ウンザリと言うか、あざとく見えてしまうと言うか…。


作者自身、実の父親はアル中で早逝、育ての父親も賭博好きで借金苦から自殺したということらしいので、実体験に基づく描写もあるのかもしれないが、それだけに、ギャグに茶化しての、くどいほどの暴力ネタにゲンナリしてしまう。


ギャグ漫画で、人生哲学を描いた作品としては、4コマ漫画の傑作、 『自虐の詩』 (業田義家) (1985~90年) を思い出すが、似たような底辺の人々を描いていても、あれはまだ、下ネタに走らないだけ、品があったし、光明があった。


結局、私は 「キレイ事しか見ていたくない、甘ちゃん」 なのかもしれないが、逆に、底辺の生活などしたこともないのに、小説や漫画を読んで分かったような顔も出来ないというのが、偽らざる事実なのだ。






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最終更新日  2016年10月10日 23時52分17秒
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