1338669 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

雪白の月

雪白の月

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

つぐみ@夜空

つぐみ@夜空

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

ニューストピックス

フリーページ

2014年04月29日
XML
カテゴリ:漫画・アニメ

★ 『 バクマン。 』 原作;大場つぐみ、作画;小畑健 (2008~12年)



電子書籍・無料キャンペーンで、全20巻中、1巻のみ読了。

アニメ (2010~13年) は、第2、3シーズンのみ視聴。


ついに買ってしまった、タブレット端末。

ここ数年の個人的な漫画ブームで、 「漫画は読みたいけれども、モノを増やしたくない」 の葛藤で、出来る限りはレンタルコミックを利用してはきたが、少しずつ蔵書も増えてきてしまい、やはり、今後の為にも、電子書籍を買えるようにしといた方がいいんじゃないかと。

急に死んだ時、 「いいトシして、漫画本に埋もれて死んでた」というのもカッコ悪いし。


…で、キャンペーンで無料で読んだ 『バクマン。』 1巻なのだが…。


残念ながら、Amazonの低評価レビューに同意する部分が多かった …というのが正直なところ。


主人公の2人が 「女や金の為に漫画家を目指す」 こと自体は許すとしても、クラスメートや女性全般に対する、知ったかぶりの蔑視発言は、ちょっと目に余る。


勿論、 「実際、中学生の男子の思考なんて、あんなものだからリアルで結構」 という意見も十分理解した上で言っている。

私の中学時代も 「女は男にかなわないんだから、でしゃばるな」的な、恥ずかしい発言を堂々とする男子生徒が幅をきかせていたものだ。

大人になってから会うと、そういう連中ほど、案外、フェミニストっぽく成長してたりするのだが、そもそも中学生ってのは、そんな風に偏ったり虚勢を張りたがるものなのだ。


ただ、この原作者の漫画が初めてだったら、それほど気にならなかったかもしれないが、前作の 『 DEATH NOTE 』 でも、「男尊女卑」 的な姿勢が鼻についたので…。

『 DEATH NOTE 』 の感想 (2014.3.31.の日記) で それを指摘しなかったのは、そもそも主人公 (キラ) は自分以外を低脳扱いしている人格異常者なのだから、女の子を 「バカ扱い」 するのも当然であり、目くじら立てるのもどうか…と思い留まったからなのだが、なんとなく抱いたモヤモヤ感が、この 『バクマン。』 読んでハッキリした、というところ。

『 DEATH NOTE 』 の数少ない女性キャラである 「ミサ」 が、私的には作品唯一のお気に入りキャラで、全編通してイラつくストーリー展開の中、 「バカっぽいが意外に計算高い」 彼女に惑わされるキラ…という喜劇的要素が加わって、瞬間的に面白くなった。

ミサのおバカキャラは、 『 DEATH NOTE 』 という作品には 「必須設定」 だったと言えなくはないが、結局、都合よく使われて、フェードアウトしてしまったあたり、どうも、女性キャラを軽んじていると言うか、 「愛情」 を注いで描いているようには思えなかった。


「バカっぽいけど実は賢い」 ミサは、一見タイプは違うが、『バクマン。』 における 「本当はお勉強できるけど、周りに反感持たれないように手加減している」 亜豆と、本質的にイコールであり、原作者の理想なのだろう (原作者の大場氏は、覆面作家で正体不明だが、男性だと推測されている)。 …が、その 「理想の」 ヒロインですら、出番も都合よく抑えられている。

しかも、原作1巻で 「成績はいいけど、鼻持ちならない女」の例えとして挙げられていた女子は、アニメ後半で観た限り、成長して再登場してからも、しつこく 「高慢な女」 として負け犬のように描かれており、なんとも救いがない。


こういう偏った持論は、大半の男子中学生が、心の中で抱きがちであるが故に、余計に、 『ジャンプ』 のような少年向け大衆誌で主人公に明言させることは、 (ダメとは言わんが) 浅はかだな、と思う。

「セックス、レイプ、妊娠、中絶」 、イコール 「少女マンガとか、くだらない恋愛小説」 などと、少女漫画を小バカにする主人公たちのセリフも、まるで、2ちゃんのオタク談義レベルだ。


原作者がこんな浅い考え方だから、いまいちキャラクターの魅力が薄く、心に焼きつくような感動シーンが描けない、ってところに通ずるのかな…と改めて感じてしまった。


アニメは途中から観たせいか、割と好きだったんだけどな。


ただ、この 『バクマン。』 1巻の中で、大場氏のネーム、小畑氏のネームと完成原稿を並べて紹介しているオマケページは、なかなか興味深かった。

大場氏の元ネームの絵はヘタでコマ割りも単調だが、かなり元ネーム (セリフ) に忠実に漫画化されているということが分かる。



<関連日記>
2014.3.31. 絵的な名場面が、ビックリするほど記憶に残らない ・・・ 大場つぐみ、小畑健 『 DEATH NOTE 』










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年10月10日 23時44分41秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.