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仕事で買い物に文房具屋さんに行きました。何気なしに買い物をしていたら、流れてきたのがこの曲。
『なごり雪』 いるかの声じゃなくて、若い男の人が歌っていて、どうもカバーしているらしい。メロディと歌詞が好きなのですぐわかりました。ぁ~、もうなごり雪の歌が出てくる時期なんだな~って思ったら、ふと今日の日記は自分の卒業式のことを書いてみようかと思い立ったのです。 つぐみが大学を卒業したのは、丁度2年前の春でした。3月23日。九州の大学に通っていて一人暮らし。体調を崩して入院を繰り返しながらの冬が、やっと開けた頃でした。12月の卒業論文提出が終わった時点から、同じ研究室の友達と卒業式の着物の話をしていて。大体の人は袴を貸衣装でっていう予定だったので、自然と話は、 「どこの着物屋が安いか?」 って話になります。(いつだって女の子は衣装については、もうー大騒ぎです)笑 振袖にしようか、はたまた小紋にしようか、色無地にしようか。はかまの色はどうしよう、足元は草履にするかブーツにするか。ブーツなら編み上げがいいよね~とか。 つぐみの大学の友達のクミコちゃんは、 「振袖とか着物はもってないけんー、衣装を借りるったいー。丁度、親戚のおばさんが着物やーをしているから、そこで借りるとよー」(←ばりばりの熊本弁) とのこと。ふむふむ、と聞きつつ。 もう一人のリエちゃんは 「私はー、お母さんが着物を着るけんが、ちょっくら借りてくるったい。色無地とかあるけん、それにあわそーかなー思ってる」(←いちお佐賀弁、熊本弁ぽぃ喋りもしよった) そうやって、ちゃんと卒業式の着物のことを考えている二人を見ながら、つぐみは 「まぁ、自分の振袖あるから、どうにかなるかな~」 とかのんきに考えていました。 丁度病状がかなり悪くなってきて、結局3月になったときは、病院にいて。先生からも 「卒業式に出たら、絶対病状は悪化しますから、できれば出ないほうがいい」 ってとめられていたんです。 卒業式・・・、出ようか出ないこうか迷いました。着る物だって決めてないし。でも、せっかく大学生活の最後だし、と思って、医者の反対を押し切り、卒業式に参加することを決めました。 まず、最初に急いで準備をしたのは、着物。着物は成人式に作った濃紅に全絞りの辻が花模様振袖。振袖と丸帯、小物を卒業式みに来た両親に持って来てもらって。あとは、履物。袴の予定だったので、ブーツにするか、草履にするか考えて。 この3月の熊本は晴れる日より曇りの日が多かったので、編み上げのショートブーツにしました。丁度茶色のナカノヒロミチ(名前当たっているかな?)のブーツ。着物とあわせてみたら、丁度いいくらい。 そして、本題の袴。これを穿かない事には卒業式らしくないので・・・。友達のクミコちゃんに頼ることにしました。親戚が着物を扱っていて、卒業式のときは学生が朝から着付けで予約して何十名も引き受けているところだったので、5日前くらいに、クミコちゃんに紹介で連れて行ってもらって袴を選びました。 貸し袴の値段は1回5000円。 かなり安いから、ってクミコちゃんも言っていたし、実際に相場より安かったです。 卒業式も近いので、置いてある袴の殆どは、もう当日予約済み。その年はこの着物やさんの予約が例年より少なかったってことで、まだまだ袴の数はあるほうよ、って言われました。ざっとみて20枚ほど。紫の袴は定番だからかすぐ出てしまっていました。つぐみは、自分の赤の振袖と合わせて、黒や濃い緑を合わせてみたり。でもどうもしっくりこないので、振袖の柄の色とあわせてみることにしました。 辻が花の水色の花。水色の袴が丁度残っていて(まぁ奇抜な色かもしれないので、選ぶ人がいなかったのかも)あわせてみたら、全体的に赤と水色でキュートな感じに仕上がりました。 もうこの色しか似合わない! って直感したので、すぐこれに決めて、着物をもちこみ点検して、髪飾りを買いに行って、体調を整え、当日。 当日は朝から雨でした。つぐみとリエちゃんはブーツだったので、そこまで雨には心配していなかったです。当時は 「着物はぬらしちゃいけない」 っていうのを知ってはいたけど、今ほど神経質でもなくて(笑) 「今日は雨か~、濡れると貸衣装だから、クリーニング代かかるな~」 って程度の考えw 今考えると、恐ろしいですよねw 朝から着物やさんで着付けをして、袴でブーツで卒業式に行きました。ずっと入院してから同級生に会っていなかったので、ちょっと気後れしたのを覚えています。8割の人が着物に袴でした。 袴の集団にいるもんだから、着付けしてもらったときは ( *≧▽)爻(▽≦* )キャッキャッ 「自分がきっと目立つわ~すてき~」 っていうのが、 Σ(Д´;) 「こ、この集団だったら、制服と一緒で目立たんし・・・」 ってがくっ!とすることも(笑) つぐみは、赤紅に絞りの水色辻が花に水色袴。 クミコちゃんは、茶黒っぽい着物に、同色の黒い袴を合わせて、白足袋に草履。 リエちゃんは、オレンジ色の染紋入り色無地に深緑の袴(←これは全部自前、母親のらしい) クミコちゃんは、イメージどおりの着物姿で知的にまとめていました。リエちゃんはやっぱり自前の着物だったし、なによりも色無地とかで上品に抑えていて、周りの派手派手な袴に比べたら地味なんだけど、よく着物好きな人の着まわしぽくて、趣味が良かったです。お母様が着物を着られるってことで、色無地をお誂えしたとのこと。(今考えたら、かなりうらやましい選択です) この組み合わせで、記念写真も撮りました。他にも、黄色の着物に深緑の袴とか。もう色とりどりで、反対にスーツとかだった人の方が目立っていて良かったかも。殆どスーツはいなかったですねー。9割は着物でしたから。勿論男子生徒はスーツが多いんだけど、2割ほど袴(笑)たいそうーな礼服やな~って思っていました。目立ちたがりやな人は、和服でしたねw そうそう!!(笑)卒業式で印象深かったのは、総代の女の子が、ちょっと高そうな古典柄のペパーミントグリーンの着物を穿いていて、ちょっとパンツの線が見えていたことです(笑)あとから、同級生たちと、「アノ着物、どう思う?(苦笑)」って話題になったくらいw 舞台に出て注目されると、着物も値踏みされるのね~っておそろしやと思いました(笑) 数人、袴じゃなくて振袖の子もいました。振袖にするからには、着物の箔も全然違う!!(笑)本当に凝った着物で、 「あえて着物で勝負!!」 って人も何人かいました。黒の全身絞りで、柄も京友禅ばりんばり!とか。気合がはいっていましたねー、今考えると。 髪の毛のUPもみんなしていていたんだけど、意外と多かったのは生花を使ってアレンジ。可愛いんですよね~、ガーベラとか小さい花が飾りで使われていて。何よりも造花より素敵だし。生き生きしていて。つぐみは、準備不足で近くの美容院で適当なUPだったので・・・。髪の毛だけは生花使いたかったです!!(これは機会があったら、結婚式とかでしてみたい!!) 式が終わったあとは、研究室で打ち上げがあったんだけど、それにいくまでもつかわからなかったので、行きつけだった小料理屋さんに顔を出して、そこで静かに晩餐をしました。常連の方に着物を見せて一緒に写真をとったり。せっかく着物を着たんだから、できるだけ長く着ていようって思っていたのは、今も昔も変わらないみたいです。 着物の袴姿っていうのは、卒業式とかじゃないと見れないから、結構見る人が喜んでくれたし、水色の袴気に入っていたので嬉しかったですw 今思い出してみると、卒業式っていうと感動っていうより、着物のことを考えていることが多かったです(笑)ああいう機会じゃないと袴つけなかっただろうし。5000円は安かったね。この値段だったら又おしゃれで着てみたいw みんな素敵な着物を着ていたな~。写真が残っているんだけど、手元にあらず。大事な人生儀礼で着物で出席できて、今では本当にいい思い出です。 こういう風に、自分の思い出の中で着物がちょこちょこはいっているのを思い出して書くのも、またおもしろ。このときの振袖は、私のただひとつのお誂えですので(笑)また早々にも画像UPできると思いますw ただ振袖だから、一人で着付けできないので、結婚式とかの行事しか着ないんですよねー。すっごく気に入っているんだけどな。 ・なんだか今日の日記はセンチメンタルになりました。真面目ムードでびっくりされた方も多いかも(苦笑) ・今日の日記は特別に、夏と一緒に逝ってしまったサチヘ。大学の同級生でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 6, 2004 01:53:10 PM
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