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カテゴリ:ブラームスのひとりごと
いまさらながら、「亡国のイージス」を近所のレンタル屋さんから借りてきて、夕食後に焼酎のロックを飲みながら見ていると、その横で妻はずっと家計簿をつけていた。
妻は映画好きのはずなのだが、どうやらこのテの映画はお気に召さないらしい。 「こうゆうのはあんまり好きじゃない?」 と聞くと、 「うーん。『オオヤケのために』とか、『使命感』とかいうのは、あんまりね。興味がないわ。」 ふーん。 「僕はどうやらこういうの好きみたいね?」 「そうね、『あさま山荘事件』とか、こういうの。『より大きなもののために自分を犠牲にする系』が合ってるみたいね。」と妻。 「とすると、僕はこの職についたのはただの偶然ではないんだ」と僕。 「そうなんじゃいの?」 なにを今さら?という口調。 「ここしか行くとこなかっただけなんだけど」と僕。 本当は別の人生があるはずだったんだけど・・・、と思っていたけど、どうやら案外今の人生は、来るべきして来たものだし、得るべくして得たものなんだな。 …とぼんやり考えていると、 「ねえ、話しかけていい?」とりあえずそんなことはどうでもいいから、と妻。 「なんでしょう?」とほろ酔いの僕。 「今月の我が家の収支決算なんですけど・・・」 最近、携帯の着信音をラヴェルのピアノ協奏曲に変えました。ちなみにその前は、『ハンマークラヴィーア』でした…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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