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テーマ:好きなクラシック(2324)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
ナタン・ミルシテインのブラームスを聴いたことがありますか? もしまだの人がいたら、これはもう人生の大損と言うべきです。 ヴァイオリンのテンションが違うんです。 「ピン」と貼った弦の一本一本を、 ミルシテインが優雅に力強く弾きまくるのです。 この音は貴種の香りがします。 ミルシテインその人の容貌がそうであるように、 一種の危うささえ感じるのですが、 それは彼自身と彼のヴァイオリンの気品が私たちにそう感じさせるのであって、 彼には一抹の「行き過ぎ」もありません。 よい曲ですね、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。 高原の青い空と流れる雲のように天高く突き抜ける情熱と叙情。 この協奏曲を愛する人は、絶対に聴くべきだと思います。 ヨアヒムが弾いた演奏はさもありなん、と思わせるような、 この曲は完全に我がものという「オーラ」と「くずし」に溢れています。 カデンツァはミルシテインの自作。 バックは70年代のオイゲン・ヨッフム&ウィーン・フィルです。 これを聴かずして、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を語るなかれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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