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テーマ:好きなクラシック(2324)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
と怒鳴りながらクレンペラーは譜面台を叩いた・・・ という場面を、何かのテレビで見たことがある。 指揮者=独裁者であった時代のことだ。 暴君トスカニーニの罵詈雑言は有名だし、 優雅なカンタービレのバルビローリも意外と癇癪持ちだったらしい。 今朝、詳しくはいえないけど僕の職場でちょっとした外因性のトラブルがあって、 「補佐、どうするんですか!?」 と現場で部下に詰め寄られ、的確な指示どころか中途半端でとんちんかんな指示にもならない指示を口にしたところ、 「そんなことできるわけないじゃないですか!」 「どっちかはっきりしてください!」 という反論と周囲の失笑を買ってしまった。 平常時は偉そうに机上で報告を聞き、決裁をする立場のワタシ。 現場を巡回すれば敬礼を受け、偉そうに答礼するワタクシ。 そのワタクシは、今日のいざというときに的確な指示を出すことができませんでした。 なんのための上司なのか。 危機管理能力まるでなし、と朝から反省することしきりでした。 オーケストラの指揮者に例えるのはおこがましいけれども、 指揮者は100人の楽員と一人で向かい合っているわけで、 次から次に指示を出し、彼らを納得させているわけであって、 たとえ独裁的な時代にあっても(逆にそれだからこそ) ひとつひとつの指示を出すのには相当のエネルギーが必要だったんだろうな、と思う。 他人に指図し、それに対して責任を持つということは、 生半可なことではないです。 バックとなる実力も常に備えておかないといけないし。 だから僕みたいに指示したとたんにヤマを返される指揮者なんて、失格もいいとこなのです。 オットー・クレンペラーは凄い指揮者だったと思う。 録音年代によって表現やテンポは結構ムチャクチャ違うのだけれども、 そのときそのときの音楽の構成には「ブレ」がまったくないし、 絶対に動かしようのない「芯」のようなものを感じるのだ。 針小棒大末端肥大症世紀末退廃趣味な現代を代表するイケてるスター指揮者よりも、 僕はこんな質実剛健・剛毅朴訥な人が好きだし、僕もそうありたいと思っている。 たとえ時代遅れと後ろ指を差されようとも。 【お知らせ】 このブログもおかげさまで2周年。33333アクセス達成まであと少しというところまでやってまいりました。 日ごろのご愛顧を感謝いたしまして、ワタクシ「ブラームスがお好き」においてもささやかながらキリ番プレゼントを企画させていただきます。 もし、33333のキリ番を踏んだかな?という方がいらっしゃいましたら、メッセージにてお知らせください(ニアピンも可ですよ)。 そうですね、プレゼントは僕がこれまで紹介したCDの中からお好きなものを一枚、というのはいかがでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年11月26日 23時19分44秒
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