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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2005/03/13
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基礎工事が重要な局面にさしかかっている今、
私としては、日曜の今日も現場に詰めていたかった。

しかし、上の娘はもう絶対行きたくない、と愚痴る。
野の花を摘んだり、てんとう虫を見つけては喜べる年頃の下の娘と違って、小2になる上の娘は、現場に足を踏み入れようとしては私に追い払われ、挙句は退屈だ~、早く家に帰ろうよ~と、ごねるごねる。

おまけに今日は、上の娘のクラスの2度目の朝食会が予定されていた。
「現場に行かなくちゃいけないから、朝食会は行けないよ」と告げると、ふて寝状態。
「どうせ行けないんだったら、いいよ!もう。私はどこにも行かない!家で留守番してるから!」
「でも、お昼ごはんはどうするの?ひとりで食べられないでしょう?」
というと、
「ご飯なんか、食べない!」
と、こんな調子である。

私は、せっかくの土日まで現場に連れて行かれる可哀相な娘たちのために、両方を同時にこなそうと考えた。
朝一番、8時ごろに家を出て、まずは現場に顔を出す。
現場までは、ミニバスで片道30分、徒歩10分あれば着けるから、現場に30~40分はいられる。
昨日の進行状況を確かめ、現場監督と顔を合わせるには十分だ。
そして、向こうを9時半に出れば、10時15分には自宅に戻れるし、10時半の集合にも間に合わせることが出来る。
朝食会が早く終わったら、それこそ子供たちを留守番させて、カレイチに出掛けてもいいじゃないか。

「もし目が覚めたとき、私が居なくても心配しないでね。カレイチの現場に行ってるから。
私が帰ってくるまで、服を着替えて、ちゃんと支度しといてね」
夜寝る前、私は上の娘にそう言っておいた。

・・・

7時過ぎに目が覚めた私は、ベッドの中でどうしようかずっと考えていた。

本当は、私なんか居ても居なくても同じ。工事はちゃんと進んでいる。
私がひとりで気張って、立ち会っているだけじゃないか。
現場の立会いを優先するばかりに、子供たちに悲しい思いをさせるのは、私の本望ではないのだし・・・。

そして結局、カレイチに出掛けるのは中止し、学校の朝食会に出掛けることにした。

朝食会の場所は、昨年12月の前回と同じギョズレメジ。
(※ギョズレメジとは、ギョズレメというトルコ風のクレープなどを食べさせる店。
詳しくは、前回の朝食会の様子をご覧ください)

1回目に比べると人数は減り、子供が7人、大人が9人のたった16人である。
テーブルを3つ横に並べて、和やかな調子で朝食が始まり、いろいろな話題に花が咲く。

やがて、話題は上の娘のことに。
母1「うちの子は、家でエミちゃん(娘のこと。もちろん仮名)の名前をよく出してくるわ」
母2「うちは上の子がガールフレンドとか連れてくるでしょ?負けずに、僕にも外国人のガールフレンドがいるよって、張り合って・・・」
先生「可愛いし、勉強家だから、男の子はみんな、エミちゃんのことが気になってるみたいよ」

私は、苦笑いしながらお母さん方の話を聞いている。
私「女の子が、たった3人だから・・・。
先生、クラスにもっと女の子を入れてくださいよ」と、矛先を先生の方に振る。

そのうち、ツヨシくん(仮名)のお母さんが、おもむろに私に質問してきた。
「ねえ。エミちゃん、ツヨシのこと、何か言ってない?」
私は、内心「来たか~」と身構えた。

ツヨシくんが娘のことを好きなのは、今までも耳がタコになるほど聞かされている。
なにより、お母さん自身が娘を気に入ってるみたいで、前回の朝食会でも、別れ際に娘を抱き上げてキスを雨のように降らせるのを見て、私たち夫婦はぶっ飛んだものだった。
その後、ツヨシくんが学校に指輪を持ってきて娘に見せたという一件に至っては、いったい今から何を考えてるんだろう?と、お母さんの意図を怪しんでいたのである。

私は、相手の反応を見ながら、控えめに答える。
「何も言ってないけれど・・・・」
「全然?」
お母さんは、意外というか、少しガッカリしたような様子。
「そう・・・もう少しスマートだったら、とは」
「オーケー。分かったわ。ツヨシによ~く言っとかなくちゃ!」
私??

すると、今度は元気くん(仮名)のお母さんが乗り出した。
「元気のことは、何も言ってない?」
「いいえ。何も」
「本当に?元気ガッカリするわ。もうちょっとハッパかけとかなくちゃ!」
私???

そういえば・・・
「今思い出したけど、前に文化ホールで発表会か何かがあったとき、隣に座った元気くんに手を握られたって言ってたわ」
お母さんは、満足げに頷いている。
すると、ツヨシくんのお母さんが、聞き捨てならないという風に身を乗り出す。

私はお母さんに、今ならと、ツヨシくんの指輪事件のことを訊いてみた。
「前に、ツヨシくんが学校に指輪を持ってきて、エミに見せたらしいけど、あれはエミに、って持ってきたの?」
お母さんは頷きながら、「そうよ。どうして?」
「いえね。私たち・・・いえ、父親がすごく怒ってね」
「どうして?」
そう問い返されて、私は言いよどむ。「いえね。まだ早いんじゃあ・・・と」
二の句が告げなくなっている私を尻目に、またもや元気くんのお母さんが身を乗り出す。
「なになに?何だって?じゃあ、こっちももっと頑張らなくちゃ!」

私は、「このお母さんたち、いったい何考えてるんだろう~???」と訝しむばかり。
まだ小学校2年生だというのに、今から将来のお嫁さん候補としてツバでもつけようというのだろうか?
まさか、今から許婚(古い!)にでもしようっていうんじゃないだろうなあ・・・?

トルコのお母さん方って恐ろしい・・・。
外見はすっかり現代風のママなのに、どうかすると姑根性丸出しだったりして。
南無阿弥陀仏。。。
私は、どうかこれ以上関わりあいになりませんようにと、神仏に祈願でもしたくなってしまった。







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最終更新日  2005/03/16 05:10:57 AM


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