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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2006/01/16
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―今日は愚痴日記です。時には許されたし―

ああ、確か以前に、こう表現したことがあったっけ。
「阿鼻叫喚地獄」

7月の滞在時に比べると、セラップの2番目の娘スリアも3番目の娘ギュライも明らかに成長しているが、その凶暴さと貪欲さ、我儘ぶりはもちろん健在。
到着した翌朝、オトゥルマ・オダス(居間)にベビー用の食事椅子を運んで、そこでテレビを観ながら朝食を摂るといってきかなかったギュライ(満5歳)。私が頑として許可しないので、なんと延々1時間も泣き喚き続けて、いきなりギュライのギュライらしさを印象づけた。

その点、スリア(満7歳)の泣き喚きの度合いは随分と減ったが、大人の言うことを無視して毒づく反抗振りは相変わらずで困ったものだ。
来る早々、冷たい雨のそぼ降る中、母親のセラップに怒鳴られてセーター1枚で家出。まずは上の娘のエミに探しに行かせたが、見つからないと言うので、今度は私が入れ替わりに捜索。マンションの地下倉庫へ下りる階段の途中で見つけたのはホッとしたが、帰る様子もない。風邪を引くといけないのでコートをエミに届けさせる。エミはそのままスリアの様子を陰で見てるからと言って残ったが、やがて、「スリアがいなくなった~!」といって戻ってきた。
慌てて子供たちを残し、セラップとふたりで捜索に出掛ける。あっちこっち思い当たる隠れ場所を探すうち、なんと表通りの方からひょこっと姿を現した。
「何処にいたの~!」と叱りつけるセラップ。「行っちゃうつもりだったのに」と、口を尖らしながら母親の後について素直にマンションの中に入ったところは、やっぱり子供だなあと安心したが・・・。

やっぱり安心するのは早すぎた。

子供同士ならではのオモチャの取り合い、順番争い、場所争い、口喧嘩、罵り合い・・・・その度に唾を飛ばしながら大声で怒鳴りまくる2姉妹に影響されてか、エミ、ナナの怒声も日増しに大きくなっていった。
特に正義感が強く「ハックスズルック(不正行為)」が大嫌いなエミには、スリアの振る舞いが我慢ならない様子。イタズラの罪をエミやナナに平気でなすりつけたり、しらばっくれる小ずる賢いスリアには始終イライラして、ともすれば一触即発状態。スリアの罵詈雑言にキレて泣き崩れたり、スリアに怒って跳びかかっていくようになってしまった。

異常なまでに我儘で幼児なみの執着を繰り返すスリア。私が叱れば、泣くどころかギロッとものすごい目つきで睨んで見せる一方で、親の前ではオイオイと甘えて泣いてみせるスリアのその極道ぶりが、母親のセラップには在りのままに見えていない様子。
スリアの嫌がらせに反発するエミの大声ばかり気になるらしく、「アシュル・スィニルリ(異常なまでに神経質)」などと言われてしまう始末。
ふーーーーっ。姪でなければ、さっさと家から追い出してしまいたいところなのに。
我慢、我慢。

しかし・・・
娘が娘なら、親も親。子供をきちんと叱ったり説得することもせず、罵倒するか怖がらせようとするばかりのセラップにも、眉をひそめずにはいられない。
「ピスティック・チョジュウ!(汚らしい子供!)」
「ハイワン!(獣!)」
「ゲリ・ゼキャール!(知恵遅れ!)」
「デリミスィン・セン!?(キチガイか!おまえは?)」
「ワッラー、セニ・オルドゥレジェイム!(きっと、おまえを殺してやる!)」

etc....

スリアとギュライだって、もちろん負けてない。親に向かって「サラック!(頭がおかしい)」「スゥス!(黙れ!)」「セン・デリスィン!(おまえがキチガイだ)」、エミやナナには「ヤランジュ!(嘘つき)」「ピスティック!(汚らしい)」ときた。

こんな言葉を朝から晩まで聞かされ続けた挙句には・・・・
どうか、エミとナナにこの悪口雑言の数々が移らないでくれと祈るばかり。

セラップ母娘は、明日からエルカンの弟(つまりセラップにとっては義弟)宅へ泊まりに行くことになっているが、今回は何日で根をあげて帰ってくることやら。
「あそこにはパソコンがないから行きたくない」と言って、昨晩30分も泣き続けたスリアが、早々に帰りたがるような気がして仕方ないのだが・・・。








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最終更新日  2006/01/16 05:49:08 AM


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