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諧謔なПYРЭВさん

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2023.03.15
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大阪愚庁では。
 おれ以外の職員はみな忘れ去っているが。
 おれらは皆、入庁するにあたり、誓約書にサインして宣誓している。
 誓約書の中身は小難しいことが書かれているが、「我々は公平に住民サービスに務める」ってこと。

 今日も、うちの補佐が同僚相手にボヤいていた。
 企画担当が利活用推進研修をやるらしいが、その研修で使うアプリ、初めてのものなので、どうやって使うのか丁寧な説明があるべきじゃないか?というもの。
 同僚は昨年主査試験に一発合格した優秀な職員で、4月から主査として新しい職場に臨むのだが、彼もそこまで頭が回っていない。
 
 おれの考えはこうだ。
 職員間のメール一つ取ってみても、組織として事業に臨むのであれば、受け手が理解しやすい内容でなければならない。
 これを住民相手に送れるか?ってこと。
 もっと砕けた言い方をしたら、その辺歩いてるおっちゃん・おばちゃんに対して、きちんと説明できるものであるどうか。説得ではなく納得してもらうために。
 おれの仕事のスタンスは万事この通りだ。
 役所の仕事をまったく知らないおっちゃん・おばちゃんに容易に理解してもらえる文章こそが、正しい文章。おれはこのように考えながらいつも業務に就いている。
 このようにすれば、2万%間違いはないからだ。
 だが。
 そのようなことを、幹部は誰も部下に教えないし、育てない。
 課長補佐は「それは主査の仕事」と思い、主査は「それは課長補佐の仕事」と、部下の育成に対して誰にも責任の所在がない。で、おれみたいなベテランはたとえ壊れていても、評価面談では「あなたのキャリアから言って、若手同僚たちが効率よく仕事できるようサポートすべきで、それを怠ったから評価を下げた」ということを言われた。おれは答えた。「敢えて関わらないようにしてきました。私は壊れた人間なんで、そんな奴が後輩の指導などできないし、親身になってしまうと、こいつらをサポートせなオカン、と考えるようになり、自分に無理を強いることになるんで、若い同僚たちとは敢えてコミュニケーションを取らず、親しくなるのを避けていました」
 おれのアンテナは720度。360度じゃない、その倍額だ。情報は絶えずキャッチしている。
 周りの同僚たちの話もよく聞いている。こうしたらいいのに、と思うことはしばしばあるが、敢えて触れない。
 おれの立ち位置は、評価面談で上司から言われたとおりなんだろう。
 57歳、37年目。
 漫然と37年間を過ごしたわけじゃなく、どのセクションでも必死のパッチ。ゆえに引き出しは多い。だから、グループ内の業務が円滑に回るよう、上司をサポートしつつ、若い同僚の育成に携わる立場。
 まあ、それを完全に放棄したので、下から2番目の評価で充分なんだけど。
 おれは責任の所在を常に考えているが、今は残り4年を如何に生き延びるかしか考えていない。
 それに50年分の仕事はすでにやり切っているので、もうこれ以上負担を負いたくない。
 
 と、このように考えているんだが、何もしなくても、仕事がなくても、絶えずアンテナは張ったまま。
 だから、あらゆる情報をキャッチし、こうしたらいいのに、と考えてしまう。
 責任の所在のない幹部たちは、アンテナの張り方が違う。
 この人たちは、課長に対してアンテナを張っているだけ。
 だからおれと同じ思想はまるで持っていない。

 長々と喋ったが。
 結論をいうと、地方公務員のシゴトができているのは、大阪愚庁知事部局8000千人のうちおれ、ただ一人だけ。





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最終更新日  2023.03.15 22:09:43
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