32、方向音痴
① 確かに、幸運な人もいる、すぐれた方向感覚を、生まれつき。しかし。私は苦
手だ、方向を察知するのが、そして、ある場所を訪れたはずなのに、何度も、私は道
に迷ってしまう、その場所への途中で。
② 10代のころ、私はとても恥ずかしがりだったので道を尋ねることができなかった、
そして彷徨っていたものだったくるくる廻って、そして願ったものだ、何か奇跡的な偶
然が私を連れて行ってくれないかと、私が向かっている方へ。
③ 私はもはや、あまりにも困惑して人に方向を尋ねられないことはないが、私はし
ばしば混乱させられる返答を受ける。それゆえ、方向を尋ねた後、私はそうしたことを
後悔する、時に。
④ もし誰かが私にどこかへの道を尋ねれば、私はいつも彼らに言う、私はこのあた
りの事に詳しくないと、彼らを混乱させないように、しかし、こうしてさえ、彼らを困
惑させる結果になることもある、
⑤ 私はかつて、出勤の途中で、ある人に呼び止められ、彼は私に尋ねた、サンライト
ビルへの道を教えてくれないかと。私はいつものように答えた、しかし私はすぐに気
づいた、彼が私のオフィスのビルへの道を尋ねていたことに。この時点で私は引き返し
てみた、彼を探して、しかし、遅すぎた。、