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箱庭

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鳥海摩耶

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非常口

Twitterアカ。ブログ情報他、アニメ、ゲーム、ラジオの感想等呟いております。
2012.08.28
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カテゴリ:HoI2AAR
 同盟加入を拒否したサウジアラビアや、単独講和、同盟脱退を拒んだイエメン、オマーン、イラクといった国々は、大日本帝国陸海軍の圧倒的な兵力差の前に、次々に倒れて行った。アフリカには100万を超す英仏軍の地上部隊がいたが、イタリアの残党兵力の掃討にかかりきりであり、わずかな援軍しかよこさなかった。イスラム諸国は、味方からも見放されていたのである。連合軍の総司令部では

ghost.JPG
「日本の進撃はスエズで食い止める。スエズの対岸にならば部隊配置も防御も容易であり、少ない兵力でアフリカを守る事ができるであろう」

 という見解が多数派であり、大日本帝国陸軍の猛攻を受けて何とか脱出に成功した部隊からの悲鳴のような報告は、全て握りつぶされていた。ここに至っても、連合軍の中では大日本帝国陸海軍の能力を侮った見方をしている人間が多かった。
 イラクを併合した後、エルサレムを落とした大日本帝国陸軍は、連合軍の残して行った大規模な飛行場と港湾設備を使い、地中海東部の制海空権を確保。また、ジブラルタル海峡にも多数の潜水艦を配し、この海域を通過する連合軍の輸送船を次々に沈めて行った。このためマルタ島は完全に孤立無援となり、駐屯部隊は戦わずして衰弱死し、間もなく大日本帝国の手に落ちた。
 そうこうしている間に帝国陸軍の本隊がスエズに到着した。両陣営は睨み合いに移ったが、それも長くは続かなかった。

古賀峯一.JPG 大日本帝国海軍第4艦隊司令長官 古賀峰一大将
「空母は全ての航空機を出撃させよ! 砲撃部隊は砲身が焼き切れるまで撃て!」

 古賀の指揮の下、空母10隻、戦艦7隻を主力とする中東方面艦隊(第4艦隊)の猛攻が始まった。新鋭戦闘機の烈風が機銃掃射によって敵将兵たちを地面に縫い付け、新鋭攻撃機の流星が急降下爆撃によって戦車や装甲車を破壊する。そしてとどめは、「大和」「武蔵」以下の艦艇による艦砲射撃であった。46cmという巨砲の砲撃は言うまでもなく、駆逐艦級の小口径砲でも地上部隊には脅威であった。重砲も吹き飛び、歩兵が何十人という単位で宙を舞う。かくして、ポートサイドに陣取った連合軍の陣地は大混乱に陥り、撤退した。無人となったポートサイドに、かの人が下り立つのはそれから間もなくの事である。

石原莞爾.JPG 大日本帝国陸軍中東方面軍総司令官 石原莞爾大将
「ようやくここまで来たか・・・」

 彼の野望は、まだ終わっていなかった。



 それは帝国陸軍のアフリカ侵攻作戦が順調に推移していたころの話。

ss244.JPG

辻政信.JPG 大日本帝国陸軍中東方面軍参謀長 辻政信少将
「うわーん、なんで、なんで死んじまったんですか、将軍ー!」

辻政信.JPG
「畜生、こんな事なら喧嘩なんてするんじゃなかったぜ・・・」

 あのプリン、食うんじゃなかったな、と辻は呟いた。

辻政信.JPG
「くそっ、帰って来てくださいよ、将軍! 救国の英雄は貴方だけ・・・」

石原莞爾2.JPG 帝国陸軍中東方面軍総司令官 石原莞爾2
「呼んだかね、辻君」

辻政信.JPG
「ぎゃー! な、なんで生きてるんですか、将軍!?」

石原莞爾2.JPG
「ふ、ある時は中東方面軍総司令官、ある時は一個軍団の長。果たしてその実体は・・・」

辻政信.JPG
「・・・」

石原莞爾2.JPG
「・・・オチが思いつかん」

辻政信.JPG
「は、はぁ」

石原莞爾2.JPG
「ともかく、職務には差し障りない。安心して、君も私を支えてくれたまえ」

辻政信.JPG
「は、尽力いたします!」

次回、「石原莞爾は二度死ぬ」に、ご期待下さい!(嘘


続く


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最終更新日  2012.08.28 12:59:14
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