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うっかり0303

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2010年05月28日
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カテゴリ:読書・小説・雑誌
こんばんは。
今日は朝からiPad発売のニュースをいろいろなところで目にしました。

iPad発売開始、注目は電子書籍

米アップル社の新型情報端末「iPad(アイパッド)」が28日、発売された。その特徴の一つは、本をインターネット上の書店からダウンロードする「電子書籍端末」としての機能だ。

4月に先行発売された米国では出版業界が早くも勢いづいており、日本でも電子書籍時代の幕が開くか、注目されている。(中略)

こうした中、講談社がiPad発売の28日に合わせ、作家・京極夏彦さんの新刊本の配信に踏み切るなど、電子化時代の本格到来を予感させる動きも出てきた。

街の書店では、新たな電子メディアに対し、危機感を示す声は意外に少ない。大手書店「丸善」丸の内本店(千代田区)の壹岐(いき)直也店長(57)は「携帯電話で読む『ケータイ小説』が書籍化されてベストセラーになった例もある。電子書籍発で話題になった作品が、紙の本として売れることも期待できる。iPadとの相乗効果がきっと出てくるでしょう」と語る。

都内の約600店舗の書店が加盟する東京都書店商業組合の下向紅星(しもむかいこうせい)理事(46)も、「iPad発売は本が見直されるいいきっかけになる。活字離れの進む若者が本を手にする機会になってほしい。書店も売り方を工夫することで、逆にチャンスになるかもしれない」と話した。

ということで発売されたiPad。
アップルストア銀座店(同中央区)では、発売前に1200人が列を作ったそうです、すごいねー。

販売価格は無線LAN機能のみのタイプが48,800円から。
携帯電話回線も利用できるタイプが58,320円から。
4月上旬に発売された米国では約1カ月で販売台数が100万台を超えるヒット商品になっている。日本では今月10日から予約を受け付けたが、希望者が殺到してわずか3日で打ち切られたそうです。

iPhoneもiPadも欲しいとは思わないのですが(絶対使いこなせないもん!)
記事にも書かれている電子書籍の将来性を予想する上で、ポイントになる商品なのかなと思い、注目しています。

販売にあわせ、京極夏彦氏の新刊『死ねばいいのに』(なんつー題名ww)が通常の文芸書と、データ配信の2つの方法で販売されたのにも注目ですね。ハイ、京極夏彦の妖怪シリーズは大好きだ! でも番外編と、それ以外の小説はそこまでオモシロさがわからない… そんなファンです。 ええと、本が 1,785円、iPadに対応したデータでの900円での販売なのです。ただし、発売から2週間は特別価格として700円で提供されるとのこと。

装丁されたハードカバーの本が1,785円。
形のない、機械の中に入っているテキストデータが900円。
ま、機械には初期投資が必要だけどそれはおいておいて、どちらを買いますか?
900円という値段はどう判断したらいいのか、個人の価値観が出るテーマだと思います。

京極氏の本は文庫になっても1,000円overの分厚いものが多いから、価格だけ見れば安いのかも。でもハードがおじゃんになったら、データは無になってしまうのですよね… (((´・ω・`)カックン… 着うたもそうだけど、データはハードと一蓮托生というのはあまりに心もとないし、不親切なことだと思います。 バックアップも兼ねて紙に印刷…しておいたら結局本を買うのと同じことになっちゃって、場所は取るし重いし持ち運ぶの大変だし、電子書籍配信のいいところが全くなくなっちゃうのですね。そのあたりのバックアップはどうなんだろう…

そしてディスプレイをなぞってめくる読書って…
どうも抵抗があります。
あまり長時間やったことがないからかもしれないけど、目が疲れそうだし、タッチすればページはめくれるというけど、ページをめくるという意味は同じでも、やっぱり何かが違う気がする。そして目への負担も格段に差がある気がする(>_<)! 何時間もディスプレイ見てると疲れるからなあ… 

特に分厚い本は「半分くらいまで進んだぞ☆」とか「こんなに面白いのに、のこりちょっとしかない…」とか、触感とか重みも読書の楽しさの1つだと思うんだけど、電子書籍はそれはないのかな。 残り〇〇%って表示できるのかもしれないけど、それはちょっと違うような気もするし。

900円は飛びつくほど安くはないし、絶対買う!という安さでもないなあ。
出版業界がへっぴり腰で様子見しているのを反映した価格と思います。

そして疑問。
出版にあたり加筆訂正、とか版を重ねての改訂とか、データのアップデートとかはないのでしょうか? その時、その時のデータが配信されるだけで、新しいデータが欲しかったらまた買うのかな?? そのあたりも知りたいです。

いずれにしても、書籍の電子化は避けられないことではあるでしょう。
今朝のニュースでは、学生さんの教科書なんかも全部こういう電子端末に入れて持ち運びができるようになるだろうということでした。そうしたら「教科書忘れたー Σ(゚д゚lll)」とか「5時間目まであるから教科書重いー」とか苦しまなくていいのですね。それはうらやましいなあ。でも教科書とかノートって書き込んでナンボの気がするんですが、全然書き込みできなくてもいいのかな?それともタッチペンみたいなものがつくのかな??

そして電子書籍化が進めば、書店はいずれは不要になるでしょう。
今も既にだいぶ淘汰されているけど、ますます少なくなると思います。
今だって、amazonとか楽天ブックスとかセブンアンドアイで、マイナーな本でなければ次の日には手に入っちゃいますし。 こういう状況が続けば、さらに書店は淘汰されて、いずれは本は全てオンラインで購入、データを受信、というふうになるんだろうなあ… 

こうした流れが確立されていけば、出版社を介した今のシステムも余計なマージンがそぎ落とされて、執筆者が直接オンラインでテキストデータを販売する、なんていうことも可能になるのかもしれませんね。野菜の無人販売所みたいなもんで、生産者に直接代価を支払えるなら、納得して払えるなあ。 今の本の代金は、書店や出版社の人件費、印刷に関する諸経費、運賃などが含まれているわけで電子書籍の場合はそれを抜いた適切な価格設定にしてもらいたいです。

…あれ。
でも書籍の電子化が進んだら、図書館はどうなっちゃうのかな??
未来への疑問は、尽きることがありませんね。

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 今日の歩数は6229歩。






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Last updated  2010年05月28日 23時56分51秒
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